ブリンケン米国務長官、ウクライナ訪問につき「非常に生産的だった」
8日にキーウを訪問したブリンケン米国務長官は、ウクライナ政権高官との会談は非常に生産的であったと発言した。
米国務省広報室がブリンケン氏のキーウ訪問終了後の記者団への発言を公開した。
ブリンケン氏は、「私は、ここ、ウクライナにて非常に生産的で、多くの意味で意義ある1日が送れたと思っている」と発言し、また自身が国務長官に就任してからは5回目、ロシアの全面的侵攻が始まってからは3回目となるウクライナ訪問だと指摘した。
さらに同氏は、「バイデン大統領は、ウクライナが南部と東部で反攻を開始している今、訪問することが特に有意義だろうと考えていた」と伝えた。
写真:大統領府
その点で同氏はまた、過去数日、皆がウクライナ軍の行動の高い能力や、米国やその他の国がウクライナに提供し続けている支援の良い結果を目にすることになったと指摘した。
加えて同氏は、同日、ウクライナ政権高官との今後の支援に関する重要な問題の協議以外にも、会談を行ったと報告した。同氏は、「私にとっては、(在ウクライナ米国)大使館を再訪することが非常に重要だった。私たちは、ご存知の通り、侵略開始後に大使館を少しの間閉鎖せざるを得なかった。私は、当時私たちが再び米国旗を掲げると決意していた。そして、私たちはそれを数か月後に実現したのだ」と伝えた。また、ブリンク米大使の活動に満足を表明し、同氏を最も能力のある米国外交官の1人だと形容した。
ブリンケン氏はまた、ウクライナの小児病院を訪問したことを報告し、「私たちは、ロシア侵略の最も若い犠牲者たちに面会した。それは何が起きたかを非常に鮮やかに喚起させるものだ」と伝えた。
その他同氏は、キーウ州イルピンも訪問し、ロシアの民間人・民間施設への凄惨な攻撃の跡を目にしたと述べた。
ブリンケン米国務長官のイルピン訪問 写真:クレーバ・キーウ州軍行政府長官(テレグラム)
また同氏は、「私は、戦争犯罪と蛮行の証拠を集める素晴らしい作業を行っている人々や、町の責任者や、町の復興のために作業をしている人々と対話することができた」と伝えた。
訪問の総括として、ブリンケン氏は、米国が「ウクライナへの揺らがない支持と、ウクライナが主権ある独立した民主国家に、そしてこれまでよりも強い国家になる、との確信」を確認することができたと強調した。
なお、ブリンケン米国務長官は8日、事前発表なく、キーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領やクレーバ宇外相と会談していた。