ウクライナはアフリカの国々へ反戦連合を拡大する=大統領府副長官

ウクライナのシビハ大統領府副長官(外政担当)は8日、ウクライナはアフリカの国々との連携を強めており、アフリカ大陸における外交プレゼンスを高めていると伝えた。

シビハ副長官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

シビハ氏は、「アフリカは私たちにとって、大使館開設を含め、外交プレゼンスを高める優先的地域の一つとなっている。その活動方向性を強めている。アフリカ大陸の国々の間で反戦連合とウクライナの持続する支持の地理を広げている」と発言した。

同氏はまた、8日にゼレンシキー宇大統領が16番目のアフリカの国であり、今年安全保障理事会の非常任理事国となっているケニアの大統領と電話会談を行ったと伝えた。同氏はまた、アフリカの国々との電話会談はほぼいずれも二国間史上初めて行われたものとなっていると指摘し、「それはつまり、ウクライナ外政はアフリカ大陸には実質的に存在していなかったことを意味する。大変残念なことながら、その『苦い果実』が現在熟してしまっており、国連やその他の機関での投票時の私たちへの支持票不足、対露制裁への不参加、安全保障・国防連携拒否などが起きている。代わりに、ロシアのアフリカ諸国への甚大な影響力、ロシア・ナラティブの支配、ロシアによるこれらの国の利用が生じている」と説明した。

同時に同氏は、現在アフリカの国々との互恵的二国間協力発展と国連をはじめとする国際機関での効果的連携の新しい段階への移行が起きていると述べ、その連携は、ウクライナの領土一体性と主権の回復、防衛・その他の支援、アフリカ諸国と共同した、地域の食糧安全保障のためのロシアへの圧力強化、といった結果を目的としたものだと説明した。

そして同氏は、「アフリカの国々がウクライナの声を聞き始めると確信している。彼らは私たちの地域への自然な関心、関係活性化への関心を感じ始めており、ロシアのネオ植民地主義との対抗への共通の関心、互恵的経済協力への志向を理解し始めている」と書き込んだ。

その上で同氏は、ウクライナ外務省ではその方針を確保するために、中近東・アフリカ担当特別代表ポストが導入されたとし、さらにはウクライナ外交史上初めて、クレーバ外相がアフリカ諸国を周遊することが予定されており、アフリカ諸国出身のウクライナの大学卒業生の能力の活用計画が練られていると伝えた。

また、同氏は、今年のクリミア・プラットフォーム首脳会談にアフリカ諸国が参加したことは、この方向性の目立った成果であるとしつつ、「さらに進む。アフリカ大陸には54の国が存在するのだ」と強調した。