ベーアボック独外相、ロシアにザポリッジャ原発の管理をウクライナに戻すよう要請
ベーアボック独外相は10日、ロシアに対して、国際原子力機関(IAEA)のウクライナ南部ザポリッジャ原発への長期アクセスを認め、また同原発のウクライナへの管理返還を呼びかけた。
キーウ(キエフ)を訪問したベーアボック外相がクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ベーアボック氏は、「ザポリッジャ原発にはロシアの武器が維持されているが、それは甚大な核の危険とともに行われている。最悪の事態が起きていないことについては、神にのみ感謝が可能であるが、私たちはザポリッジャ原発の職員にも感謝したい」と発言した。
同氏はまた、「そのため私たちはモスクワに対してIAEAのその原発への長期アクセスを認め、また完全に武器を取り除くよう呼びかける。ロシアがザポリッジャ原発敷地から立ち去り、原発管理を唯一の法的所有者であるウクライナに渡さねばならないのだ。そのような要求を私たちは現在提示せねばならない」と強調した。
さらに同氏は、同原発の現状はロシアの戦争と愚かさのせいであり、欧州は何ら譲歩するわけにはいかないと発言した。