米国はウクライナによるクリミアを含む自国領の脱占領を支持している=OSCE米国代表

カーペンター欧州安全保障協力機構(OSCE)米国常駐代表は27日、米国の目的は現在の侵略の停止と、ウクライナがドンバス地方とクリミアを含む完全な主権と領土一体性を回復することにあると発言した。

カーペンターOSCE米国常駐代表が特別オンライン記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カーペンター氏は、「私たち米国は、ウクライナが自衛を続け、自国領をロシアの支配、ロシアの一時的占領から解放することを支援することに、完全な決意を抱いている。私の記憶違いでなければ、過去数週間で、ウクライナ人たちは約8500、ほぼ9000平方キロメートルの領土を解放した。それは非常に広大な領土であり、私たちは、その努力が最後まで完遂されるよう、そしてウクライナが自国領のコントロールを回復できるようにするという決意を抱いている」と発言した。

同氏はまた、ロシアは、純粋な帝国的征服欲によってこの対ウクライナ戦争を始めたのだと発言した。そして、「その侵略には、論理的な根拠も正当化できることも一切なかった。そして、私たちの目的は、それ(侵略)を止めることであり、ウクライナが、ドンバスとクリミアを含む、国際的に認められた自らの国境内での完全な主権と領土一体性を回復することにある」と強調した。

さらに同氏は、ロシアが占領するウクライナ領にて新たな偽「住民投票」の実施を通じて「現地の現実を変えよう」と必死になっているが、しかし実際は「それは何も変えない」と発言した。そして、「私は、それを『住民投票』とすら呼びたくない。なぜなら、それはそれではないからだ。それは、プロパンダ計略であり、それ以上のものではない」と発言した。

その上で同氏は、米国はロシアによる「プロパガンダ計略」の合法性を認めることは決してないし、それが「ウクライナがウクライナであるという事実と、私たちが、その他の大半の国際社会の国々同様に、国際的に認められた国境内でのウクライナの主権と領土一体性を認めているという事実を変えることはない」と強調した。