ゼレンシキー宇大統領、プーチン露大統領のウクライナ領「独立」大統領令を無効とする大統領令に署名
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、ウクライナ南部・東部のクリミア、ドネツィク州、ルハンシク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州に関する、ロシア大統領の大統領令及び関連決定を無効とするウクライナ大統領令に署名した。
ウクライナ大統領府ウェブサイトに10月4日付関連大統領令第687/2022が公開された。
同大統領令には、「2014年3月17日付ロシア連邦大統領令第147(編集注:クリミアに関するもの)、2022年2月21日付同第71、2022年2月21日同第72(編集注:ドネツィク・ルハンシク両州に関するもの)、2022年9月29日付同第685、2022年9月29日付同第686(編集注:ヘルソン・ザポリッジャ両州に関するもの)、及び、これらロシア連邦大統領令を根拠として採択/発効された、及び/ないし、それらの実現に関連する、その他のあらゆる決定/法文書/合意を無効なもの、すなわち、一切の法的効力を発生させないものと認める」と書かれている。
また同大統領令には、国際的に認められた国境内のウクライナ領の一体性と不可侵性が強調されており、国家主権は全領域に適用されることが喚起されている。
さらに、同令では、改めて、ウクライナの国際的に認められた国境内での自国の領土一体性の回復と維持の不可分の主権的権利が確認されている。