欧州評議会議員総会、ロシア現政権を「テロ政権」と宣言する決議採択
欧州評議会議員総会(PACE)は13日、ロシアの現政権を「テロ政権」と宣言する内容を含む決議「ロシア連邦の対ウクライナの新たな侵略エスカレーション」を採択した。
賛成99票、反対0票、棄権1票で採択された。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
同決議には、露現政権をテロ政権と宣言する、との文言が含まれた。
さらに、PACEは、ウクライナ対する侵略の罪の追訴のための特別国際法廷の設置を急ぐこと、包括的な国際賠償メカニズムを創設することを支持した。
また、ウクライナに対して、同国が必要とする防空システムを提供することも支持されている。
PACEは、同決議にて以下の項目を要請している。
・国際的に認められた国境内におけるウクライナの独立、主権、領土一体性への揺らがぬ支持と、和平協議はウクライナが定めた条件おいてのみ行われること確認。
・2022年9月23日から27日にかけてルハンシク州、ドネツィク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州において実施されたいわゆる「住民投票」への一義的非難とその無効認定。
・ロシアによるルハンシク州、ドネツィク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州併合の試みを国際法違反及び国際的平和・安全への深刻な脅威として非難し、その一切の結果の不承認。
・侵略の速やかな停止を目的としてロシア連邦に対して最大限の圧力をかける強固な立場での一致。
・ウクライナ復興への財政支援・必要な防空システムの供与。
・ロシアの対ウクライナ侵略の結果と生じた深刻な国際法違反の責任追及システム創設。
・ロシア連邦現政権をテロ政権と宣言すること。
・対ウクライナ侵略犯罪追訴のための特別法廷設置加速。
・罪人追訴のための方策レビューシステムの設置。
・国際賠償メカニズム設置。
・過去にウクライナやその他の国の主権と領土一体性を損わせる違法な決定を採択した政党を侵略支持団体に認定。
ウクライナのクレーバ外相は、ツイッター・アカウントに、同決議の採択を歓迎するメッセージを掲載した。
クレーバ氏は、「私は、ロシアの侵略を非難し、ロシアをテロ政権と宣言する今日の強力なPACE決議を歓迎する。この重要なステップは、PACE加盟国の議会による決定への道を敷くだろう。私は、加盟国に対して、本決議を土台として、各国での投票を進めるよう呼びかける」と書き込んだ。