人道支援は重要だが、最重要は戦争での勝利=ウクライナ外相、イスラエル外相に軍事支援の期待伝達
ウクライナのクレーバ外相は16日、キーウを訪問したコーヘン・イスラエル外相との協議に満足を示しつつ、ウクライナはイスラエルに必要な軍備需要のリストを渡しているとし、イスラエル側の決定を待っていると発言した。
クレーバ外相がコーヘン・イスラエル外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、「私は、今日の会談に満足している。私は、私たちの対話の質に満足しているし、私たちの電話会談の後にコーヘン外相がキーウに、電話で約束した時期よりも早く来てくれたことに満足している。私は、今日、私たちは非常に真剣な基盤を築いていると思っているが、しかし、その基盤の上に、完全な建物が建てられるかどうかは、間違いなく、今後採択されるかどうかの決定に左右されていく」と発言した。
同氏はまた、ウクライナはイスラエルの人々と仲良くし、二国間関係を強化したいと思っているとし、イスラエル政府や民間企業、市民に対して、人道支援やウクライナへのサポートにつき謝意を伝えた。
同時に同氏は、今日の会談時に、人道支援は非常に重要だが、何よりも最重要なのはこの戦争に勝つことだと伝えたと述べ、「イスラエルは誰よりもそのことをわかっているはずだ。戦争に勝たなければ、敵を倒せなければ、それ以外のことは全て意味を失う。そのため、私たちは今日、人道支援のことだけではなく、その他の、イスラエルがウクライナを支援できることについても話をした。イスラエルは、私たちの軍備需要についてよく知っている。そのリストは前政府に対して渡されており、それは現政府にも渡されている。私たちは、関連の決定を待つ。何より、いうまでもなく、ウクライナの空を守る話である」と発言した。
コーヘン・イスラエル外相は、同国はウクライナの来週の国連(総会)での和平イニシアティブを支持すると伝えた。
コーヘン氏は、「イスラエルは、ウクライナの人々の直接連帯する道を進んでいる。私たちは、連帯とウクライナの領土一体性を支持している。私は、クレーバ外相に対して、来週国連(総会)でウクライナの和平イニシアティブ(編集注:総会決議)を支持すると伝えた」と発言した。
またコーヘン氏は、イランの破壊的活動がウクライナにまで及んだとして、これを非難した。
なお、イスラエルの要人によるキーウ訪問は、ロシアの昨年2月24日の全面侵略開始以降初めて。
ブロツィキー駐ウクライナ・イスラエル大使は、ツイッター・アカウントにて、コーヘン外相が同日、キーウ州のブチャとホストメリ、キーウ市内のバービン・ヤルを訪問したことを報告した。
写真:ブロツィキー駐ウクライナ・イスラエル大使(ツイッター)