「戦争は人をウクライナ支持者とウクライナ不支持者とに分けた」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアが始めた全面侵略戦争は市民や政治家を、支持政党に関係なく、ウクライナを支持するか、支持しないかに分けることになったと発言した。
ゼレンシキー大統領がナタリヤ・モシーチューク記者へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私には(編集注:最高会議)議員に関して体系的な立場がある。(編集注:汚職か反逆罪の)何らかの証拠があるなら、私はそれを摘発する記者に感謝する。なぜなら、私にはそれを行う時間はないからだ。戦争は、人々を、政党によってではなく、(中略)ウクライナを支持するか、反対するかに分けたのだ」と発言した。
加えて同氏は、ロシアの全面侵攻勃発時に、全ての主要政党と経済界の代表者と会合を持ち、全員の唯一の目的が「ウクライナ」でなければならないと発言したと伝えた。同氏はまた、財政面の穴をなくし、ウクライナが耐え切れるようにするために、ウクライナの国家予算を埋めて、ウクライナ軍を強くするために、可能性を共に模索して、働かなければならないと述べたと発言した。
そして同氏は、「私にとって、議会や政府の人がどの色(編集注:どの政党所属)かはどうでも良いのだ。私にとって、彼、彼女がどこから来たのかはどうでも良い。今は皆が青と黄、つまりウクライナの色か、あるいは、誰でもないか、である」と指摘した。
同氏は、政権内の裏切り者や汚職犯罪に手を染めた者に関しては、できるだけ早く辞職すること、解任することだと述べた。そして、「その後はもう、別の選挙が行われた時に、人々が自分で把握することになる。今は、選択肢は1つ、ウクライナだ。ウクライナを守らねば、壊されないようにしなければならない」と発言した。
同時に同氏は、国民に対して、勝利のための団結を呼びかけ、さらにソーシャルメディアで他の人を「拷問」にかけるようなことはしないよう要請した。同氏は、「フェイスブック拷問のようなものがある。そういうものがあるのだ。ウクライナはフェイスブックでは分断しており、ウクライナはオフラインでは団結している。それが起きていることだ」と述べ、フェイスブックに文句があるわけではなく、ソーシャルメディア一般における状況のことだと補足した。
写真:動画からのスクリーンショット