レズニコウ宇国防相、「国防省の軍人用冬服調達汚職」疑惑に反論

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ウクライナのレズニコウ国防相は28日、報道機関が報じたような、国防省がウクライナ軍への冬服調達の代わりに夏服を調達していたという事実はないと説明した。

レズニコウ国防相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

レズニコウ氏は、「最近、過去1週間半、話題となっている出来事は、おそらく、ある調査記者の動画にて言われていた、国防相が夏物衣服を(市場価格の)3倍安価で購入し、その後の作戦、ハリーポッターの杖でもって、それが『冬物』に変身したかどうか、という話であろう。それは事実ではない。私は、それをここであなた方に証明したい。少なくとも、冬物軍服と夏物は異なっているし、それは見ることができる。調達は18万点、その内4万5000点が倉庫にあり、13万5000点がウクライナ軍の軍人のところにある。そして、それは昨秋、昨冬に行われたことだ。つまり、その冬、私たちの防衛者は、この冬物を着て、一切の文句なく戦い抜いた、ということである。よく考えて欲しいが、仮に、夏服が冬服として着られていたなら、私たちもあなたたちも、それについて聞いていたはずだ。おそらく、14万人がそれについて話していただろう。そのため、現時点でそれは事実ではない。私たちが夏服を冬服として変身させたかのような契約も一切存在しない」と強調した。

同氏はまた、国防省の要請で、軍の基地で聞き取り調査を行なったとし、得られた感想で関連報告書が作成されたとした上で、「その調達への不満はなかった」と伝えた。

さらに同氏は、「また現在、いくつかの投稿に書かれていたような、冬物コート1着29ドルだか30ドルだかという価格は存在しない。存在しないのだ。平均価格は、80ドルから120ドルの間を行ったり来たりしている。特殊部隊の地面に横たわる北極用コートでもなければだ。なぜなら、そのようなコートは少なくとも300ドルはするし、その需要は私たちにはない」と発言した。

その上で同氏は、情報に対して、「もっと批判的に、責任を持って接して欲しい」と呼びかけ、さらに「なぜなら、それは社会を騙すことになるからであり、最も悪いのは、それが私たちのパートナー国をも騙すことになるからだ。なぜなら、私たちのところは、外国からは混乱かのように見えるのであり、そうなると、『この国を信頼すべきだろうか?』『この国は変わってない』『その国は全部ひどい』『戦時下でお互いを罵り合っている』などの疑問を抱かれるからだ」と指摘した。

その上で同氏は、「私は、それは無責任な立場だと思う。私たちは、間違いなく互いに敵ではない。敵は前線の向こう側におり、私たちには戦うべき相手がいるのだ」と強調した。

その他同氏は、記者たちに対して、何かしら疑問があれば、国防省に問い合わせるよう呼びかけ、報道機関にはその合法的権利があるし、国防省にはそれに答える義務があると発言した。

同氏は、「問い合わせ、確認して欲しい。少なくとも私たちの意見を得て欲しい。私はあなた方に言いたい。ある調査報道記者の調査にて提示されたおかしな領収書について、誰も私たちのところに、コメントを求めなかった。唯一、あなた方の注意を向けたいことは、その企業との契約は2022年9月に締結されたものであるということだ。支払いは2022年9月に行われて、納品が始まっている。あたかも価格が29ドルだか30ドルだかのトルコ語で書かれたおかしな領収書は、12月9日の日付となっている。私は、すでに納品が行われた時に、掲載されているものを見た。その企業からの提案価格は、83ドルか85ドル。つまり、契約に記されているのと同じだ。完全なフード付き冬物コートで、80ドル以下というのは、どの製造業からも一度もない提案だ。フードなしであれば、記憶違いでなければ、いくらか安かった」と説明した。

同氏は、法執行機関の確認に対してもオープンであり続けると伝えた。

これに先立ち、民間報道機関「ウクラインシカ・プラウダ」の調査報道にて、2022年9月、国防省が軍人の冬物コートの代わりに夏物コートを意図的に引き上げた価格でトルコの企業から調達していたとする疑惑が指摘されていた