ゼレンシキー宇大統領、ベーアボック独外相と防空強化や長射程ミサイルにつき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、キーウを訪問したドイツのベーアボック外相と会談し、防空関連品をはじめとするウクライナ軍が必要としている装備品、火砲と長射程ミサイルの強化や、ウクライナの欧州統合問題につき協議を行った。
ウクライナ大統領府が会談につき公表した。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ドイツによるウクライナへの軍事・財政の多大な支援につき謝意を伝えた。
ゼレンシキー氏はまた、ドイツからの新しい防衛支援パッケージとウクライナの防空強化への著しい貢献に言及した。
その際同氏は、「私はショルツ独首相、彼のチーム、ドイツの人々皆に感謝している。私のドイツ訪問時、私たちはあなた方の社会から強力な支持を感じた」と発言した。
その他同氏は、ベーアボック外相が同日のウクライナ訪問をキーウ州内の電力インフラ施設の視察から始めたことを肯定的に評価すると伝えた。その際同氏は、電力分野の強靭性を高めることは、冬季を前にして、ウクライナにとっての優先課題の1つとなっていると強調した。
さらに同氏は、ウクライナ防衛戦力が戦場で喫緊に必要としているものについて詳細に説明し、とりわけ、ウクライナ南部と「穀物回廊」の防衛のものをはじめとする、防空の強化に注意を向けた。またゼレンシキー氏は、155ミリ口径システムや長射程ミサイルを通じた、ウクライナの火砲を強化するためのパートナーからの追加支援の重要性も指摘した。
また、両者は、ウクライナの欧州統合と、欧州委員会がウクライナに欧州連合(EU)加盟候補国地位付与の際に出した勧告のウクライナによる履行状況に関して意見交換が行われた。
加えてゼレンシキー氏は、2024年夏にベルリンで開催される国際ウクライナ復興会議の準備において、ウクライナはドイツと緊密に協力する準備があると発言した。
なお、11日、ドイツのベーアボック外相がウクライナを訪問していた。
写真・動画:大統領府