アルメニアはロシアを安全の保証者としてもう頼れない=パシニャン首相

アルメニアのパシニャン首相は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、アルメニアは、たとえアゼルバイジャンとの間で紛争が再燃するおそれがたかっていようとも、ロシアを自国の安全の保証者として頼ることはもはやできないと発言した。

パシニャン・アルメニア首相が政治ニュースサイト「ポリティコ」へのインタビュー時に発言した

パシニャン氏は、「ウクライナにおける出来事の結果、ロシアの能力は変わった」と述べた。

その際同氏は、ロシアが、昨年のウクライナに対する全面戦争の開始以来、ロシアにとって戦略的重要性が増しているアゼルバイジャンやトルコと距離を作ることを避けたがっていると指摘した。

そして同氏は、「私たちの戦略は、この状況下で私たちの他国への依存を最大限減らすよう努めることでなければならない。私たちは、独立国、主権国家を有したいと思っているが、しかし、私たちは、西と東、北と南の間の衝突の中心に陥ることを回避する手段を持っていなければならない」と発言した。

同氏は、紛争が生じるたびに、保護者としてのロシアに呼びかけることは、端的に持続不可能なことだと主張した。

その上で同氏は、「私たちが隣国と問題を抱える中で、私たちを守ってもらうべく他国を招待せざるを得ないというモデルは、それがどの国であろうと、非常に脆弱なモデルなのだ」と強調した。

なお、パシニャン首相は、今年5月、ロシアと協力することでアルメニアに制裁が発動されることがあってはならないと発言していた