ロシア発偽情報との闘いはEUとウクライナの優先課題=ボレルEU上級代表
1日、欧州連合(EU)のボレル上級代表は、キーウ訪問時に戦略コミュニケーション・情報安全保障センターを訪問した。
ボレル上級代表がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に報告した。
ボレル氏は、「ロシアでは対ウクライナ侵略が大規模なハイブリッド攻撃を伴っている。つまり、プロパガンダ、情報による操作、偽情報キャンペーン、情報ネットワークへのサイバー攻撃である。私たちは、その偽情報と闘わねばならない。それはEUとウクライナの高い優先課題だ」と発言した。
そして、同氏は、今回の訪問時に戦略コミュニケーション・情報安全保障センターを訪問したと伝えた。
同氏は、「私たちは、プロパガンダ大規模に拡散されているのを見ている。私たちは、拡散をアフリカ、ラテンアメリカ、アジアにおいて目にしている。ロシアは、このプロパガンダ・偽情報戦争を通じて、占領、併合、蛮行を否定して、食料・エネルギー危機の被害で他者を非難することで、戦争の責任から逃れようとしている」と発言した。
その上で同氏は、歪曲されたナラティブとは闘わねばならないと強調し、「私たちはこの闘いを行い、勝利しなければならない。なぜなら、物事は領土においてのみ起きているのではなく、人の中においても起きているからだ。私が先ほど訪れた『戦略コミュニケーション・情報安全保障センター』のような組織を作り、そのような機構を支えなければならない」と伝えた。
同氏は、そのようなセンターを通じて、ロシアの侵略と対抗することができるとし、EUもそれに向けた努力を行っていると発言した。
なお、9月30日、ボレルEU上級代表がウクライナを訪問を開始した。同日同氏はオデーサを訪問した他、キーウにてウクライナの戦死者を追悼し、またウメロウ宇国防相と会談。
また10月2日には、キーウで外務理事会非公式会合が開催されている。