ウクライナは2030年にEUに加盟できるかもしれない=ミシェル欧州理事会議長

欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会議長は、ウクライナが全ての必要な条件を履行したら、同国は2030年にEUへ加盟できるかもしれないとの見方を示した。

ミシェル氏が独デア・シュピーゲル誌へのインタビュー時に発言した

記者が、ミシェル氏がEUに対して2030年までに新しい加盟国を受け入れられる準備を整えるよう呼びかけた際、同氏の念頭にあったのはウクライナか、と尋ねると、ミシェル氏は、「ええ、双方が自らの宿題を履行したら、ウクライナは2030年にEU加盟国になれるかもしれない」と返答した。

同氏はまた、「ウクライナやその他の候補国は改革を行い、汚職と闘い、法的条件を維持せねばならない」とも発言した。

そして同氏は、「EUの中の私たちは、何を一緒に達成したいのか、私たちの優先課題は何か、私たちは何に資金を投入したいのか、明確に理解せねばならない。そして、私たちは、決定採択のプロセスを加速せねばならない」と指摘した。

同氏は、2030年、EUは「現在より多くの加盟国を迎える」とし、「繁栄し、安全なウクライナは、欧州の利益に適う」との見方を示した。

さらに同氏は、「ロシアの抵抗が示していることは、ウクライナがEUに属すことになるということだ。そして、それは、いつかではなく、まもなく、である。そうすることで、EUもまた、地政学的行動を取れることを証明することになる。私たちは、もう時間を浪費することはできない」と説明した。