ゼレンシキー宇大統領、スペイン・グラナダの欧州政治共同体首脳会議に出席

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ウクライナのゼレンシキー大統領は5日、欧州政治共同体首脳会議に出席するために、スペイン・グラナダの訪問を開始した。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた

ゼレンシキー氏は、「スペインのグラナダにいる。欧州政治共同体首脳会議だ。ウクライナは、大陸の安全保障と安定のために私たちの共通の欧州の家の他の国々と平等に出席している」と発言した。

また、ゼレンシキー氏は、首脳会議の開会式において、ウクライナの現在の状況が「凍結」してしまったら、ロシアは2028年までにさらなる攻撃を行う戦闘遂行能力を回復するだろうと指摘した。

ゼレンシキー氏は、「いつもと同じく、あなた方と率直に話す。現在ロシアは今後数年につき複数のシナリオを検討している。そのシナリオの一つは特に危険だ。現在の対ウクライナ侵略において何らかの一時停止が生じ、状況の何らかの凍結が生じたら、それにより2028年に新しい危機的瞬間を生じさせるだろう」と発言した。

また同氏は、「もしロシアに現在適応を許してしまえば、2028年までにクレムリンは私たちによって打ち砕かれている軍事能力を再生する事ができ、ロシアには拡大の焦点が合わされている国々に攻め込むだけの十分な戦力が現れることになる」と指摘した。

そして同氏は、「ウクライナ以外には、間違いなくバルト諸国、そして間違いなく、ロシア部隊のプレゼンスを国内に抱える国だ。それは、私たちの情報機関からの明らかな情報である。私たちはあなた方にそのことにつき伝える」と発言した。

そして同氏は、ロシアは「状況を凍結し、適応する機会」を模索しているとし、自らの失敗を踏まえて結論を出し、次に進む準備をしていると指摘した。

その上で同氏は、「最も危険な敵は、結論を出して、その結論に基づき次の攻撃へと準備をしている者であるということを覚えておいて欲しい。モスクワは、さらなる帝国空間を奪い、欧州に自由な民と効果的な民主主義の空間であることを許さず、欧州の団結を壊す、という自らの野心を明確にはっきりさせている。そして、その際の戦争は、ロシアの基本的手段なのだ。屈服させる、あるいは他者を操作する手段である」と発言した。