クレーバ宇外相、年内にウクライナのEU加盟交渉が始まる可能性を指摘
ウクライナのクレーバ外相は9日、不可抗力や追加的な要求が生じなければ、ウクライナの欧州連合(EU)への加盟に関する交渉が年内に始まる可能性があるとの見方を示した。
クレーバ外相がフォーブスへのインタビュー時に発言した。
クレーバ氏は、「もし何らかの不可抗力が生じたり、何らかの新しい要求や勧告や小勧告が提示されたりしなければ、私たちは年内に交渉を開始できると思っている」と発言した。
またその際、同氏は、最高会議(国会)には交渉開始に必要な法案を全て採択する能力があると発言した。同氏は、「そのためには、国会にとって、それは愛国心のテストである。国会はそれに合格せねばならない。これまでのところは採択している」とし、採択するための過半数の議員はいるし、ステファンチューク最高会議議長がそのプロセスを主導していると指摘した。
その他同氏は、EU加盟交渉が始まった際に最も困難な議論となるのが農業に関するものだろうと予想した。その際同氏は、EUの農業政策はEU内部で多くの不満を生んでいるとも指摘した。
そして同氏は、「手続き改革に関するだけの話ではなく、政策改革についての話でもある。もしかしたら、EUの農業政策は内部要因の圧力とウクライナ加盟展望の圧力で変更しなければならなくなるかもしれない。しかし、私は、農業議題がウクライナのEU加盟の障害になるようなリスクは一切目にしていない。解決策は見つかるだろう」と発言した。
これに先立ち、6日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナは欧州委員会が同国のEU加盟交渉の開始のために提示していた7つの勧告をほぼ履行したと発言していた。