ゼレンシキー宇大統領、独英首相と相次ぎ電話会談 防空強化等につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は30日、ドイツのショルツ首相と英国のスナク首相とそれぞれ電話会談を行い、防空協力などにつき協議を行った。

ウクライナ大統領府が公表した。

ショルツ独首相に対して、ゼレンシキー大統領は、防空システム「アイリスティー」4基を含むドイツの強力な冬季防衛支援につき謝意を伝えた。両者はまた、今後の防衛強力につき協議した。

加えてゼレンシキー氏は、ドイツからの複数年次財政支援プログラムにつき謝意を伝えた。

その際同氏は、「それはドイツによる私たちの防空の真剣な強化に並び、あなた方の国からの弱まることない支援についての最善なシグナルだ。私たちの合意が全て履行されていることを非常に評価している」と発言した。

また両首脳は、前線の現状につき協議した。その際ゼレンシキー氏は、同日朝、東部ハルキウ州クプヤンシクを訪問したこと、また最近ヘルソン、ミコライウ、オデーサを訪れたことを報告した。

さらにゼレンシキー氏は、黒海における治安状況、穀物回廊の機能、同地域における民間船舶のさらなる保護に必要な方策につき伝えた。

その他同氏は、ドイツがウクライナが提案する和平案「平和の公式」の履行に参加していること、とりわけ、マルタで開催された首脳補佐官級会合にドイツの代表者が出席したことと、今後の会合にも参加する用意があることにつき謝意を伝えた。

両首脳は、今後の様々な二国間・多国間行事を前に立場を調整した。

またゼレンシキー氏は、ウクライナの欧州連合(EU)加盟交渉開始に関する決定採択や今後の500億ユーロの支援に関して、EU内の団結を確保することが重要だと強調した。

スナク英首相に対して、ゼレンシキー大統領は、英国の防衛面と政治面の不変の支持につき謝意を伝えた。

ゼレンシキー氏はまた、自身のウクライナ南部・東部の前線訪問の結果をふまえて、スナク首相に対して、ウクライナ軍人の防衛能力と防空の強化のために優先的に必要なものを伝えた。

両首脳は、ウクライナへのさらなるマクロ財政支援につき協議した他、重要な国際行事を前に行動を調整した。

さらに両者は、ウクライナの欧州大西洋統合問題につき話し合った。

その他両者は、10月にマルタで開催された首脳補佐官級会合の重要性を指摘し、ウクライナの「平和の公式」履行のためのさらなる行動につき協議を行った。