ゼレンシキー宇大統領、ロシアへの領土妥協の可能性を否定

ウクライナのゼレンシキー大統領は１２日、バイデン米大統領と会談した。同氏は、ロシアに対してウクライナが領土面で妥協する可能性を否定した。

ゼレンシキー大統領がワシントンでのバイデン米大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

記者から、停戦のために領土面で妥協する可能性を質問されると、ゼレンシキー氏は、「どうすればウクライナが自国領をただただ明け渡すことができるというのだ？　それは完全な錯乱だ。私たちはしょっちゅう神のことを思い出しているが、そうなれば、完全にキリスト教的でなくなる。なぜなら、そこには私たちの人々、家族、子供が暮らしているのであり、彼らはウクライナ社会の一部だからだ」と返答した。

同氏は、それは「虐待され、強姦され、殺されている人々」なのだとし、「どうしたら人を明け渡せるというのだ？　領土だけの話ではなく、人、彼らの運命、彼らの歴史、家族、子供に関係することなのだ。子供を明け渡すなど…。誰がそんなことを話しているのかわからないが、その『声』に対して、私には１つだけ質問がある。『あなたは自分の子供をテロリストに明け渡す用意があるか？』思うに、ないだろう」と強調した。