マクロン仏大統領、2024年のウクライナ支援継続を明言

フランスのマクロン大統領は20日、2024年もあらゆる方面でウクライナを支援し続けると発言した。

マクロン大統領がフランス5局の番組出演時に発言した

マクロン氏は、「私たちはウクライナを置き去りにしない。私たちは、ロシアが勝たないよう保障せねばならない。それは、私たちの支援の継続とキーウとその重要な立場の防衛強化を意味する」と発言した。

同時に同氏は、「紛争の地理的拡散を防ぎ、核兵器使用に結び付きかねない、あり得るエスカレーションを回避しなければならない」とも発言した。

そして同氏は、フランスの目的はウクライナが「あり得る最善の条件で和平協議を行えるようにすること」だとし、それは「自らの権利と領土一体性の回復を意味する」と補足した。

記者から、西側からのウクライナ支援は減少しているかとの質問に対して、マクロン氏は、「いくつかの欧州の国が疑い始めているのは感じている」と答えつつも、その際、ウクライナ国民は欧州の安全と自らの未来のために戦っているのだと強調した。また同氏は、「そして、たとえ米国が支援を減らすことを決定したとしても、これは、欧州の主権と私たちが自分たちの未来を自分で決める機会の話なのだ」と指摘した。

そしてマクロン氏は、欧州連合(EU)からのウクライナへの軍事支援は続いていくとし、長期的なウクライナ支援戦略が変わらないと明言した。

これに先立ち、15日に欧州連合(EU)加盟国首脳は2024〜2027年の多年次EU予算に対する500億ユーロのウクライナ基金創設を定める修正を、ハンガリーの反対によって採択することができなかった問題に関し、ショルツ独首相は、欧州理事会はウクライナ支持の強力なシグナルを送っており、来年1月には合意が達成できるだろうとの見方を示していた。また、マクロン仏大統領も、EUからの500億ユーロの対ウクライナ支援に反対しているオルバーン・ハンガリー首相は説得できると発言していた。

写真:LP/Arnaud Journois