露プロパガンダが「ウクライナ国防相の子供は米国籍」との偽情報を拡散=宇大統領府
ウクライナのレシチェンコ大統領府長官顧問は、ロシアのプロパガンダ拡散者が現在、ウメロウ宇国防省の子供たちが米国の国籍を保有しているという偽情報を積極的に拡散していると報告した。実際には、ウメロウ国防相の3人の子供は皆ウクライナ国籍者だという。
21日、レシチェンコ氏が記者会見時に報告した。
レシチェンコ氏は、「ロシアのプロパガンディストがウクライナ領内にあるプロパガンダ支部を参照しながら拡散しているフェイクを否定する。それは、ウメロウ国防相の子供たちがあたかも米国籍を保有しているというものだ。とりわけ、ロシアの多くの発信者やニュースサイトまでもが、ウメロウ国防相が申告(編集注:資産申告)において、自身の子供を米国籍者だと示しているという偽情報を拡散した。実際には、ウメロウ国防相の説明は非常にシンプルであり、彼の子供はウクライナ国籍者だ、というものである。息子は10歳、娘は8歳と2歳。彼の全ての子供はウクライナ国籍者である」とし、その子供たちは在米ウクライナ大使館でウクライナの旅券を取得しており、そのため申告情報にはその旅券発行の場所が「米国」となっており、それをロシアのプロパガンダ拡散者が参照しているのだと指摘した。
またレシチェンコ氏は、ウメロウ氏が自身のクリミア脱占領活動を受けて、暗殺の恐れや脅迫を受けていることから、ウメロウ氏の家族は国外に脱出せざるを得なくなったと発言した。
これに先立ち、複数の報道機関やテレグラム・チャンネルがウメロウ国防相2022年やそれ以前の資産申告を参照した上で、ウメロウ国防相の子供たちが米国籍を保有していると主張していた。