EUはハンガリーが対ウクライナ支援を妨害した場合にはより強硬な手段をとる用意あり=報道
欧州連合(EU)の首脳たちは、ハンガリーのオルバーン首相が来週の特別欧州理事会で500億ユーロの対ウクライナ支援を再び妨害した場合には、ハンガリーに対してより強硬な手段をとる用意がある。
ブルームバーグが関係者の発言をもとに報じた。
関係者によれば、EU加盟国の首脳は、ハンガリーの支持如何によらず、2月1日のブリュッセルでの欧州理事会の際に500億ユーロの対ウクライナ支援を採択する準備があるという。
また関係者は、オルバーン・ハンガリー首相がこの支援を再び妨害する際には、EUの他26か国がオルバーン氏抜きで決定を採択するとし、そのシナリオへの準備はもう進んでいると伝えた。
あり得る予備の案もあり、それはEUの予算プロセス以外のところで他加盟国がウクライナに対して、資金を提供するものだという。
さらに関係者は、ハンガリー首相がその(妨害の)道を進む場合、EUは、同国に対して次の罰則の段階を始める可能性があるとし、それによりハンガリーは加盟国としての投票権を剥奪させるおそれがあると指摘した。
同時に、フィツォ・スロバキア首相が先週、ハンガリー政府が権利行使の機会を奪われるような潜在的行為からは、それがどんなものであれ、ハンガリーを守っていくと他のEU首脳に警告している。
これに先立ち、2023年12月14、15日の欧州理事会会合の際に、EU加盟国首脳は、ウクライナのEU加盟交渉を解する決定は採択したが、ハンガリーの反対によりEU予算内でのウクライナ基金設置については全加盟国が一致に至らなかった。
2月1日、特別欧州理事会が開催され、EU加盟国首脳は本件を再び協議する。EU幹部は、ウクライナ支援をEUの全27加盟国で採択することへの期待を表明している。