ゼレンシキー宇大統領、6月の「平和サミット」にできるだけ多くの国が参加することを期待
ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、6月に開催される「平和サミット」の準備につき、同日ウクライナとスイスが最終的な仕上げにつき合意したと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「『グローバル平和サミット』は、公正な平和への本当の動きを始めることのできる最初のサミットだ。そのサミットとそのような動きを準備している。スイスとともに」と述べ、同日ウクライナとスイスは「サミット」に関する最終的な仕上げにつき合意したと補足した。
また同氏は、現在、同サミットにできるだけ多くの首脳、国の代表が出席するように、活発に活動していると伝えた。その際同氏は、「それが非常に重要だ。世界はどのような侵略も止めることができる。団結して、過半数のルールに従って行動すれば、いかなる侵略もグローバルな圧力には耐えられない。そして、私たちは一緒に、ロシアを平和に追いやらねばならない」と強調した。
加えて同氏は、「サミットが本当に充実したものとなるように」今後数週間、パートナーたちと非公開作業などを多く行っていくと伝えた。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた。
スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。
欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。
写真:大統領府