中国とブラジル、「ウクライナ危機」解決を目的に「和平の友」プラットフォームの創設を主導

中国の王外交部長は27日、中国とブラジルとその他複数のグローバルサウス諸国は、プラットフォーム「和平の友」を創設することで合意した。同プラットフォームでは、「ウクライナ危機」の平和的解決を促すことが計画されているという。

中国外務省が発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた

発表によれば、王氏は、ニューヨークでのアモリム・ブラジル大統領国際政治担当筆頭顧問との会談時に、「和平の友」は閉鎖された国のグループではなく、競争や対立を望まず、包括的な対話を行うオープンなプラットフォームだとし、同プラットフォームは中国、ブラジル、平和を望むグローバルサウスの国々の努力に合致するものだと発言した。

王氏はまた、新しいプラットフォームは和平のために作られるものであり、国際社会によって歓迎されるべきだと発言した。

さらに同氏は、「『和平の友』は、団結した合理的な声のための場となり、ウクライナ危機(編集注:中国はロシア・ウクライナ戦争をそのように呼称している)の政治的解決にて建設的な役割を担っていく」と指摘した。

アモリム氏は、ウクライナ情勢解決を目的とするとする中国・ブラジル「6項目のコンセンサス」を喚起した上で、それを「大きな意味を持つもの」だと指摘した。

アモリム氏はまた、「双方は、一緒に作業し、『和平の友』の役割を果たしていき、紛争における情勢の沈静化を促進していく」と発言した。

なお、ゼレンシキー大統領は中国・ブラジルの進める和平案を「破壊的」だと形容しており、ウクライナが主導する「平和サミット」のイニシアティブが唯一実現可能な和平フォーマットだと主張している