EU、モルドバの国民投票・選挙につき「ロシアの干渉のある中でも」民主的だったと評価
欧州連合(EU)は、20日に大統領選挙第1回投票と同時に実施されたモルドバの欧州統合に関する国民投票の結果を歓迎した上で、投票は良く組織され、民主的基準を遵守していたと評価した。
欧州理事会が、モルドバの憲法国民投票と大統領選挙第1回投票に関するEUを代表する上級代表声明を発出した。
声明には、「10月20日日曜日、モルドバ共和国の国民は、大統領選挙の第1回投票およびEU加盟を憲法に明記することを問う国民投票において、民主的権利を行使した。EUは、選挙プロセスと国民投票が民主的基準に組織されたことを同国当局に対して称賛する」と書かれている。
また、EUは、モルドバ国民が自らのEU内での将来を定める歴史的選択を行なったとし、同国民投票の結果を歓迎した。その際EUは、モルドバの民主的な投票を弱体化させようとするロシアとその代理人による大規模な干渉とハイブリッドキャンペーンが行われていたにもかかわらず、同結果が達成されたと指摘した。そして、今回の投票は、平和で独立し、安定し民主的な繁栄したモルドバにて暮らしたいとするモルドバ国民の願いを反映したものだと書かれている。
同時に声明には、「EUは、モルドバの大統領選挙と憲法国民投票へのロシアの前例のない悪意ある干渉を非難する」とした上で、「私たちはモルドバの強靭性とEU加盟への道筋における全身を支持し続けていく」と書かれている。
これに先立ち、10月20日、モルドバでは大統領選挙第1回投票とEU加盟の是非を問う国民投票が行われていた。
国民投票では、モルドバの欧州統合への支持が僅差で過半数となっている。
また、選挙結果では、サンドゥ現大統領が1位となったが、過半数に到達していないため、2週間後の11月3日に上位2名での決選投票が行われる。
サンドゥ氏は、犯罪集団が「30万人の票を買収する意向を有していた」と発言している。
写真: euneighbourseast.eu