連れ去られたウクライナ児童の帰還はカタール、南ア、バチカンが支援する=カナダ外相
カナダのジョリー外相は31日、カタール、南アフリカ、バチカンがロシアに連れ去られたウクライナ児童を帰還させる協議の仲介者になり、またリトアニアがカタールとともに、ウクライナ人を帰還させる中継国となることを提案したと発言した。
ジョリー外相が、「平和の公式」の1項目実現のためにモントリオールで開催された閣僚級会議後の総括記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ジョリー氏は、「私たちは、より多くの人々を帰還させるために、より多くの国を協議に参加させることができた」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ児童の帰還が特に大きな勝利となるだろうと強調した。
さらに同氏は、会議の総括としてモントリオール・コミットメントが採択されたとし、それには被拘束者と追放された者を帰還させる上での共通行動が定められていると伝えた。
そして同氏は、「私は、カタール、南アフリカ、バチカンに、児童帰還のための協議の支持と実施のための直接の仲介者となるという彼らの提案につき特に謝意を伝えたい」と発言した。
さらに同氏は、この問題において初めて明確なコミットメントが示されたと述べた。
加えて同氏は、「リトアニアとカタールに非常に感謝している。両国は、中継国となり、ウクライナ人が家へ帰る道筋での帰還のための好ましい環境確保を行うことを提案した」と伝えた。
その他同氏は、アラブ首長国連邦に対して、同国は捕虜交換の仲介者の役割を担っているとして謝意を伝えた。
なお、10月30、31日、カナダにおいて、「平和の公式」人的次元閣僚級会議(Ministerial Conference on the Human Dimension of Ukraine's 10-Point Peace Formula)が開催されていた。同会議では、被拘束者やロシアに連れ去られたウクライナ人の解放実現などにつき協議が行われていた。