WHO、露コロナワクチンの承認プロセスを停止
世界保健機関(WHO)は、ロシア製コロナワクチン「スプートニクV」の承認プロセスを停止するとともに、同ワクチンに関する追加情報の提供を求めている。
国連ニュースサイトが報じた。
汎米保健機構(PAHO)のジャルバス・バルボサ副代表は、「WHOによるワクチン『スプートニクV』承認プロセスは停止された。なぜなら、ワクチン『スプートニクV』の製造の一部を担う工場の一つを監査した際、その工場が新しい『製造最善プラクティス』ルールに従っていないことが判明したためだ」と説明した。
同氏は、ロシアの製造者は製造プロセスへ必要な変更を加えた上で、WHOに対してそれを報告しなければならないとし、その後、再度監査が実施されることになると指摘した。
同氏は、WHOの承認を得るには、ワクチン製造者は3つの情報を提供しなければならないと述べている。3つの情報とは、ワクチンの安全性、その効果、確立された基準に従った製造所だという。