「ワクチン未接種者にとっての都市封鎖は避けられない」=キーウ市行政府
キーウ(キエフ)市行政府のハンナ・スタロステンコ副長官は、同市では新型コロナウイルス感染件数だけでなく、同感染による入院者数の数も急激に増えていると指摘し、同市の都市封鎖(ロックダウン)はまず避けられないと発言した。
22日、同副長官が地方テレビ出演時に発言した。キーウ市議会広報室が伝えた。
スタロステンコ氏は、「都市封鎖は避けられない。人々には選択肢がある。あなたが緑のコロナ証明書(編集注:ワクチン接種完全終了の証明書)を有していないことにより、孤立し、家から外に出ないか、あるいは、ワクチン接種をし、活動も移動も自由にでき、仕事もできるようになるかだ。実質的に、それはワクチン未接種者にとっての都市封鎖となる」と説明した。
同氏はまた、保健省がコロナワクチン接種が義務となる職業のリストを定めたことを喚起し、「その中には、教育関係者と中央・地方行政機関職員が含まれる。私は、そのリストが拡大されていくと確信している」と発言した。
同時に同氏は、キーウ市にはワクチン接種の機会が十分にあるとし、「ワクチン選択肢も十分にあるし、多くのワクチンセンターや接種会場が開かれている。具体的には、首都の医療機関117か所、53の移動(接種)部隊、商業・娯楽施設20か所以上。そして、行政サービス提供センターもワクチン接種キャンペーンに加わっている。あなた方がすべきことは、(接種地点を)訪問し、接種することだけだ」と発言した。
加えて同氏は、キーウ市では、ワクチン接種を2回行った人の数は100万257人であり、医療施設における病床使用率は現在53.2%だと伝えた。