ウクライナ捜査機関、アヴァコウ前内務相の下で家宅捜索実施
ウクライナの国家捜査局の捜査官は、アルセン・アヴァコウ前内務相の滞在先に対して家宅捜索を行った。2018年のヘリ調達に関する捜査の一環だという。
国家捜査局関係者がウクルインフォルムへ伝えた。
関係者は、「捜査局は、2018年のヘリ調達の件でアヴァコウ氏のところで捜索を行っている」と発言した。
また、同人物は、最近の内務省幹部が死亡したキーウ州ブロヴァリでのヘリ墜落事件のものも、当時購入されたものだと伝えた。
アヴァコウ氏本人も、報道機関へのコメントで、保安庁(SBU)と国家捜査局が仏製ヘリ・エアバスの調達に関する案件で同氏の居場所で家宅捜索をしたことを認めた。
同氏は、「ヘリ事故に関する家宅捜索が終わった。6年前のエアバス契約を見ていった。確かなことは、何もなかったということだ。契約は、政府と議会によって確定されたものだ。正しい行動ではあるが、愚かでもある。形式的に一つの可能性につき活動したわけだ」と伝えた。
これに先立ち、1月18日、キーウ州ブロヴァリにて、国家非常事態庁のヘリが墜落。乗っていた、モナスティルシキー当時内務相など、内務省幹部や、地上の住民など、計14名が死亡した。ヘリは、2020年8月にフランスから提供されたものだった。
SBUは、事件の原因としてあり得るものとして、飛行ルール違反(操縦士の過失)、ヘリの技術的問題、破壊工作を挙げていた。
また、2018年5月にウクライナ政府とフランス政府の間で、統一航空安全・民間防護システムの構築を支援する総額5億5200万ユーロの合意が締結されていた。同合意に従い、フランスはウクライナに37機のエアバス社のヘリを提供することになっていた。