ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会、暦の変更を発表 正教会も検討へ

ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会は6日、2023年9月1日から、新しい暦に移行すると発表した。

ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会広報室が発表した

発表には、「信者からの数多くの要請に注意を向け、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会の典礼暦改革の必要の高まりに関する私たちの教会の聖職者、修道士との事前協議を行った」上で、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会は2023年9月1日から、現在の復活祭を維持しつつ、固定祭日の新たな暦に移行すると書かれている。新たな暦では、降誕祭(クリスマス)は12月25日に祝われ(これまでは1月7日)、聖ミコライの日は12月6日に祝われる(これまでは12月19日)などと説明されている。

同時に、移行への準備ができていないと考える小教区に対しては、2025年まで現在のユリウス暦で典礼を行い続けても良いと説明されている。

また、6日、ウクライナ正教会(独立系)のゾリャー聖会議報道官は、フェイスブック・アカウントにて、ウクライナ正教会も暦の移行問題について、本年5月に検討を行うと発表した

ゾリャー氏は、「ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会の決定に関連し、私は、ウクライナ正教会聖会議が、新しいスタイルへの移行を望むコミュニティは関連手続きにて実行しても良いとする決定をすでに採択したことを喚起する。また、全体の暦改革問題もまた、5月開催の大主教会議の審議にかけられる。新たな教会年の始まる9月1日まで、まだ時間はある」と伝えた。

同氏はまた、これまでの暦の伝統を維持したいコミュニティを残しながら、移行決定を採択するための根拠はあると説明した。