8月23日はウクライナの「国旗の日」
ウクライナでは、8月23日は「国旗の日」に制定されている。
この日は、2004年8月23日付ウクライナ大統領令により定められたもので、2009年には、大統領令に改正が加えられ、毎年8月23日にウクライナ全土で国旗掲揚式を開催することになった。
国旗に用いられている青と黄の色の歴史は、約1000年前のキーウ・ルーシとハーリチ・ヴォリーニ大公国にさかのぼる。その後、1848年に欧州で革命の波が生じた際には、青と黄の旗がウクライナ民族の旗として採用され、同年6月、リヴィウの市庁舎に初めてこの旗が形容された。この旗を国旗として採用したのは、その後のウクライナ人民共和国である。また、ソ連時代には、この青と黄の旗によって人々は投獄されていた。
1990年3月14日、ウクライナ西部ストリー市の市庁舎にて、公式にこの旗が掲げられ、同年7月24日にはキーウ市庁舎にも掲げられることになった。
1991年8月23日、最高会議議員の一団が、青と黄のウクライナ旗を最高会議議場に持ち込み、9月4日には旗が議会の建物の頂点に掲げられることになった。
ウクライナのゼレンシキー大統領は、本日、キーウ市内にてウクライナ国旗掲揚式典に出席して、演説を行った。ゼレンシキー氏がフェイスブック・アカウントで動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、演説にて、「この旗には、特別な言葉と、特別な人々が残した署名がある。それは、自由を巡り、ウクライナ人、独立、ウクライナのために戦っている私たちの戦士、私たちの防衛者のものだ。この旗は、チェルニヒウからオデーサまでのウクライナの全ての防衛線、様々な旅団、部隊の私たちの戦士の陣地にあった旗だ」と発言した。
また同氏は、この国旗は、多くのウクライナ人の思いを守っていき、必ずさらなる戦士たちの署名が足されていくだろうと発言した。
加えて同氏は、今回掲揚される署名の加えられた国旗は、今日の式典後、国立ウクライナ独立戦争博物館で見ることができるようになると述べ、「そして、この特別な旗を自由で平和なウクライナ全土が見ることができるようになる時が来るのだ」と強調した。
写真:大統領府