ウクライナはメディア空間からロシアの影響を取り除くことができた=専門家
戦略的コミュニケーション・情報安全保障センターのイーホル・ソロヴェイ所長は、2014年以降、ウクライナは情報空間からロシアの影響を取り除くことができたとの考えを示した。
ソロヴェイ氏が、ウクルインフォルムの対談番組「晩の放映」出演時に発言した。
ソロヴェイ氏は、「概して、2014年以降、ウクライナの情報メディア空間は、それ以前よりもロシアの影響を取り除くことができた」と発言した。
その際同氏は、ロシアのプロパガンダや偽情報からウクライナの情報空間を浄化するためには包括的な手段が用いられたと指摘し、「最初は、禁止手段でケーブルテレビネットワークからロシアのテレビ局を除き、『フコンタクチェ(編集注:現VK)』や『オドノクラスニキ』を除いた」と喚起した。
同氏は、ロシアのプロパガンダチャンネルが閉鎖された後には、ウクライナのコンテンツを作るための門戸が開かれたとし、「ウクライナの作品、ウクライナ語の吹き替え、学校での教育の割合が増やされ、それらが全て、ロシアのテレビチャンネルの禁止とともに消えた商品の代替を刺激したのだ」と指摘した。
その他同氏は、ロシアのプロパガンダとの闘いの1つとして、メディア教育を挙げた。同氏は、「2014年以降のウクライナほどにブームが生じた国は他にしらない。私たちのところでは、(編集注:メディアに関する能力向上のための)教育プログラム、トレーニングがたくさん生じた」と指摘した。
加えて同氏は、偽情報や情報面の影響との闘いは、一つのメカニズムでは不可能だとし、「禁止、代替の創出、メディア教育と、包括的にやらねばならない」との見方を示した。