ロシア占領地からウクライナ児童をさらに13名帰還させることに成功
ウクライナの慈善団体「セーブ・ウクライナ」は12日、新しい救出ミッションにより、同国のヘルソン州、ルハンシク州、ザポリッジャ州におけるロシアにより占領されている地域から13名の児童を帰還させることに成功したと発表した。
セーブ・ウクライナがフェイスブック・アカウントで伝えた。
発表には、「今日(編集注:9月12日)、セーブ・ウクライナは、第11回救出ミッションの一環で、ヘルソン州、ルハンシク州、ザポリッジャ州からさらに13名の児童を取り戻した」と書かれている。
また同団体は、帰還が実現した子供たちが経験した出来事を伝えている。「母親は、子供のオレーシャが自分と一緒に暮らしていることを誰かに気付かれて、ロシアの学校での教育を強制されることのないようにと、1年間にわたり、オレーシャを占領政権や村人から隠していた。ミキータ、サシュコ、アンドリーの親は、彼らを、当時より安全だった左岸(編集注:ドニプロ川東岸)にいる祖父母のところへ連れて行った。しかし、右岸が解放されると、家族は離れ離れとなってしまった。両親は子供たちを連れ戻すために脱占領を待っていたが、それがすぐには起きないことを理解した」と説明されている。
また、帰還できたポリーナ、タラス、マトヴィーの離婚した両親は、母親はウクライナの運命を心配していたが、父親は親露的になったという。「そして、その父親が母親に対して、子供達をロシア領から連れ出すことを禁止したのだ。被占領下で子供達はロシアの学校へ通わされたし、母親は親権を剥奪すると脅されていた」と報告されている。
セーブ・ウクライナは、これまでの彼らの11回の救助ミッションで、176名を帰還させることができたと伝えている。