ポーランド農家抗議者、列車を止めウクライナの穀物をばら撒き
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ポーランドで抗議運動を続ける農業従事者たちは20日、ポーランド・ウクライナ国境のポーランド側検問地点「メディカ」付近で線路を封鎖し、貨物車両に積まれていたウクライナの穀物を線路にばら撒いた。
ウクライナ公共放送局「ススピーリネ」が報じた。
報道には、「2月20日朝、ポーランドの農家が検問地点『メディカ〜シェヒーニ』付近での抗議を強めた。抗議者は、鉄道を封鎖。さらに、貨物車両から穀物をばら撒いた」と書かれている。
農民抗議運動の共同代表を務めるロマン・コンドルフ氏は、自分は抗議者に対する影響力を持っておらず、人々は「感情」のたかぶりで穀物をばらまいていると発言した。
ススピーリネは、しばらくしたら現場に警察が到着し、抗議者は30分以内には鉄道の封鎖を解いたという。
なお、2月20日、ポーランドの農家が全土でストライクを実施しており、約200の地点で道路やウクライナとの国境検問地点などを封鎖している。抗議者の要求は、ウクライナの農産物の輸入禁止と欧州グリーンディールのポーランドによる拒否。
2月18日、抗議者は、ポーランド・ウクライナ国境検問地点「ヤホディン〜ドロフスク」を双方向に完全に封鎖し、生鮮品、危険物、人道物資の通行も妨げていた。
16日、ポーランドとウクライナの農業相が会談し、国境情勢につき協議しており、今週も協議が行われる予定となっている。
12日、欧州委員会は、ウクライナとポーランドに対して、穀物輸出に関する協議を行うよう呼びかけていた。
写真:ススピーリネ・リヴィウ支部