ウクライナの報道の自由、過去1年で改善=国境なき記者団
国際NGO「国境なき記者団」の世界の報道の自由に関する2024年度版報告にて、ウクライナは過去1年で18上げて、61位となった。日本の順位は70位。
国境なき記者団が2024年度版報告を公開した。
ランキングで1位となったのはノルウェー。また最下位はエリトリアとなっている。
ウクライナの順位の上昇に繋がったのは、「政治要因の改善」と「治安率の向上」の2つの要因によるもの。
国境なき記者団は、欧州連合(EU)加盟国の報道の自由の状況は全て「良好」と評価している。上位5か国に入ったのは、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フィンランド。同時に、ハンガリー(67位)、マルタ(73位)、ギリシャ(88位)はEU加盟国内で下位に位置している。
東欧では、偽情報や検閲により報道の自由の条件の悪化が見られており、特にトルクメニスタンは175位、ベラルーシは167位、ロシアは162位だった。また、メディア検閲の影響は、セルビア、ジョージア、ベラルーシ、キルギス、アゼルバイジャンでも見られている。
アジアでは、日本は順位を2つ下げ70位。中国は172位、韓国は62位、台湾は27位、フィリピンは134位、インドネシアは111位、タイは87位、ベトナムは174位、マレーシアは107位、インドは159位だった。
なお、ウクライナは、「国境なき記者団」の2023年の世界の報道の自由に関する報告では、順位を27上げて、79位となっていた。