「ロシア軍がチョルノービリ原発の占拠を試みている」=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、24日に始まったロシア軍の更なる侵攻に関し、ロシア軍がチョルノービリ(チェルノブイリ)原発を占拠しようとしていると伝えた。
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントにて伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ロシア占領軍は、チョルノービリ原発を占拠しようとしている。私たちの防衛者たちは、1986年の悲劇が繰り返されることのないよう、命を捧げている。スウェーデン首相にこのことを伝えた。これは欧州全体に対する開戦宣言だ」と書き込んだ。
これに先立ち、ポドリャク宇大統領府長官補佐官が記者会見時に、「ロシア連邦の複数の工作諜報グループがチョルノービリ原子力発電所に対してテロを起こしたがっているとの最新情報がある。それによって、強力な環境災害を起こしたがっている」と発言していた。
ポドリャク氏は、ロシアのそのような意図は、現在ウクライナで起きていることの状況を決定的に変えるものだと発言した。同氏は、「ロシアが単に国の政府を崩壊させるとか、それを傀儡の人物に交代させるとかを望んでいるのではないことは明らかだ。ロシアは、ウクライナにて最大限の破壊を、環境的な破壊を起こしたがっているのだ」と発言した。
これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する攻撃を行い、戦争を開始した。
ゼレンシキー氏は、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した、プーチンはウクライナとの、全文明世界との戦争を開始したとし、「彼は、私たちの国、私たちが築き上げてきた物全てを破壊したがっている」と発言した。
ウクライナ外務省は、プーチン露大統領の侵略を止めることができるのは、団結した断固とした行動だけだとし、国際社会に速やかに新たな制裁パッケージを発動するよう呼びかけた。