「現在の対露制裁は不十分」=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日朝、世界の最も強い国々は遠くからウクライナの戦争を観察し続けており、昨日発表された制裁はロシアの侵略を止めるには不十分だと発言した。
ゼレンシキー大統領が国民向け呼びかけ動画にて発言した。
ゼレンシキー氏は、「今朝、私たちは、単独で私たちの国を守っている。昨日同様に。世界で最も強い国々は、遠くから観察している。昨日の制裁はロシアを説得できたんだろうか? 私たちは、それが不十分であったことを、私たちの空で、大地で、見聞きしている。他国軍は、今もウクライナ領で活発に活動しようとしているのだ」と発言した。
同氏は、ウクライナ人の連帯と決断力だけがウクライナの自由を維持し、国を守ることができるのだと発言し、軍人やその他国防・治安機関の職員は、自らの課題を最大限遂行していると発言した。
さらに同氏は、ロシアの首脳陣は、いずれウクライナ政権と協議をしなければならなくなるとし、「戦闘をどう終えるか、侵攻をどう止めるかについての話だ。対話が始まるのが早ければ早いほど、ロシアにとっての被害は少なくなる」と指摘した。
また同氏は、ウクライナ国民に対して、身を守るよう呼びかけた。
さらに同氏は、ロシア国民に対してロシア語で話しかけ、「親愛なるロシア国民よ。すでに述べたように、今夜、英雄都市キーウの民間人居住区への爆撃が始まった。それは1941年を思い出せるものだ。抗議のために表に出たロシア国民皆に言いたい。私たちはあなたたちのことを見ている。それはつまり、あなた方が私たちの声を聞いたということだ。それはつまり、あなた方が私たちを信じ始めたということだ」と発言した。
同氏は、ロシア国民に対して、ウクライナ人のために、戦争に反対するために闘うよう呼びかけた。
これに先立ち、2月24日、ロシアはウクライナに対して戦争を開始、ウクライナでは現在戒厳令が敷かれている。