「キーウ州で激しい戦闘」、ウクライナ大統領府、各地の戦況を報告
アレストヴィチ大統領府長官補佐官が記者会見時に発言した。
アレストヴィチ氏は、「最大の危険は、キーウから北西のイヴァンキウ市側で展開している。そこでは、ホストメリ、ヴォルゼリ・ブチャの自治体で戦闘が続いている」と伝えた。
同氏は、現在その地点では敵は侵攻を試みているが、ウクライナの空挺部隊は理想的な防御を設置しており、ジェベリンの助けにより、敵の複数ヘリ、戦闘車両の一団を殲滅したと説明した。
同時に同氏は、その間にキーウ市が防衛準備をしているとし、住民に対して領土防衛部隊へ参加するよう呼びかけた。
また、同氏は、北部チェルニヒウ州では、ウクライナ軍が敵を止めたとし、現在そこでは活発な戦闘は起きていないという。スーミ州も同様。敵は、再編成をし、更なる侵攻の準備をしているのだろうが、同地では理想的に防衛ができていると伝えた。
東部ハルキウ市は維持されているとし、ウクライナ軍は今朝もう一回侵攻を防いだとのこと。
東部の統一部隊作戦圏も防衛しているとし、これらの地点の前線ではほぼ侵攻は行われていないが、敵からの砲撃が行われており、敵の工作員グループが侵入しようとしていると伝えた。同時に、敵の多くを殲滅しており、捕虜になっている者もいると報告した。
南部メリトポリ市の端には、クリミアから侵攻したロシア軍が入っているが、同市のその他の部分はウクライナ軍が維持し、防衛しているとし、マリウポリ方面には進まれていないと伝えた。
南部ヘルソン市周辺では、アンドリウシキー橋が破壊された後、ロシア軍はドニプロ川を渡る手段を探しているとのこと。ウクライナ軍は、右岸で防衛していると伝えられた。
アレストヴィチ氏は、状況はコントロールされているとし、「今のところ、敵が突破したとか、さらに侵攻しているとか述べることはできない」と発言した。
これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する攻撃を行い、戦争を開始した。
ゼレンシキー大統領は、ドネツィク州ではウクライナ軍は素晴らしい活躍をしたが、ハルキウ方面と南部方面では困難な戦闘が行われていると報告した。また、ゼレンシキー氏は、「誰も、ウクライナ人に国の自由と独立を明け渡すことを説得したり強制したりすることはできない」と強調した。
ウクライナ外務省は、プーチン露大統領の侵略を止めることができるのは、団結した断固とした行動だけだとし、国際社会に速やかに新たな制裁パッケージを発動するよう呼びかけた。
ウクライナ保健省は24日、同日朝にロシアがウクライナに対して開始した更なる侵攻により、ウクライナ国民57名が死亡、169名が負傷したと伝えた。