キーウの状況はウクライナが100%制御 露軍人を3500人以上殲滅=大統領府
ポドリャク氏がブリーフィング動画がフェイスブック・アカウントで公開された。
ポドリャク氏は、25日から26日にかけての夜間、キーウ市に対して継続してミサイルや航空機による空爆が行われたと報告した。同氏は、「私たちは、今夜が最も困難になることはわかっていた。なぜなら、ロシア側はほぼ全てのリソースを投入し、全ての予備を戦闘に回していたからだ。(中略)彼らは、電撃作戦に期待していたが、それは実現しなかった。(中略)空挺部隊の降下、装甲車の乗っ取り、それらは全て、ウクライナ軍により全くもってプロフェッショナルに撃退された」と報告した。
同氏は、キーウ市では国家警察と領域防衛部隊が非常によく活動しているとし、「軍が市の周辺で活動しており、ロシア軍のどのような決定的な部隊も(市内には)展開させていない。市内では、非常に効果的に領土防衛部隊が活動している。人々は外に出て自らの建物を守っている。それら全てがロシア参謀本部の予期していなかったことだ」と説明した。
同氏はさらに、国家警察が「誰が誰であるか」を明確に識別しており、ロシア工作員が最初は多かったが、発見し、部分的に殲滅できていると発言した。
その上で同氏は、キーウ市の状況は100%制御下にあるとし、「確かに戦闘は起きている。局地的な戦闘だ。例えば、ベレステイカ、そこでは軍の基地への侵入が試みられたが撃退した。何かしらの戦闘が発生したどの方面も、ウクライナの軍、国家警察、領域防衛部隊が勝利を得ている。ロシア連邦にはいかなるチャンスもないこと、絶対にチャンスは現れないことをこの夜が示したことを理解することが大切だ」と強調した。
また同氏は、ロシア側は、ウクライナに対する戦争開始以降、すでに3500人以上の軍人を失っており、200名弱が捕虜になったと伝えた。
これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前4時頃、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。
ゼレンシキー大統領は、「誰も、ウクライナ人に国の自由と独立を明け渡すことを説得したり強制したりすることはできない」と強調した。
ウクライナ保健省は24日、同日朝にロシアがウクライナに対して開始した更なる侵攻により、ウクライナ国民57名が死亡、169名が負傷したと伝えた。