ゼレンシキー宇大統領、G7首脳にウクライナ・サポートの5つの手段を提案
ゼレンシキー大統領が、キーウ(キエフ)を訪問し、G7首脳会談に一緒に出席したトルドー加首相との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、今日という日にウクライナを参加させた上であのような首脳会談が開催されたことこそが、自由世界に、自由を守るためだけでなく、77年前と同様に勝利を得る準備があることの証拠だと思う」と発言した。
同氏はまた、G7首脳会談では、首脳声明が合意されことを喚起した上で、同声明には「私たちの連帯の歴史的な意味と、私たちの国と欧州全体にとっての安全と国際法の力が回復されるまで共に働くことへの準備」が確認されていると指摘した。
さらにゼレンシキー氏は、「会談にて、私は、ウクライナを代表して、現在私たちの国家のため、私たちと同様に自由、民主主義、独立を大切にする世界の人々皆のために必要な具体的な手段を提案した」と発言した。
同氏は、提案した1つ目の手段とは、ウクライナの防衛支援の新たなステップだとし、現在戦場にて欧州の自由の運命が定められていると発言した。
2つ目は、同氏は、新たな対露制裁が不可欠だとし、戦争はウクライナにて続いているのであり、それは制裁が不十分であることを意味すると強調した。
さらに同氏は、ウクライナへの戦時下と戦後の財政支援問題を提起したと伝えた。
また同氏は、G7に対して、ウクライナの復興に加わるよう提案するとともに、その際には、ロシアの侵略にて被害を受けた具体的な町や地域、分野を選んだ上での「後援型」復興支援を提案したと伝えた(編集注:ゼレンシキー大統領は、G7首脳への演説の際に、英国にキーウ州を後援先に選ぶよう提案したと発言した)。同氏は、「そのようなフォーマットこそが、復興にとって最大の効率を発揮し、民主世界内における新たな経済・技術の繋がりを作り出す」と指摘した。
5つ目の手段として、ゼレンシキー氏は、世界の食料市場の安定を保証するために努力を集結させるよう提案した。
同氏は、「私は、今日の会合、世界の自由と民主主義の保護と強化のために一緒に働く準備を示したことにつき、G7首脳に感謝している」と発言した。
なお、ゼレンシキー大統領のG7首脳会談時の演説は、大統領府が公開している(英語字幕)。
ゼレンシキー氏は、武器供与の際には、HIMARSやMLRSなどの武器の必要性を説いている。また、同氏は、制裁に関しては、マクフォール・スタンフォード大学教授とイェルマーク宇大統領府長官率いる専門家グループ「国際対露制裁作業グループ」が作成した制裁強化行動計画を紹介し、同計画にある制裁の実現を呼びかけた。