ゼレンシキー宇大統領、コロナ仏外相と会談 制裁、武器、EU加盟問題等協議
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は30日、キーウ(キエフ)を訪問したコロナ仏外相と会談した際に、ロシア侵略との戦い、武器提供、ウクライナの欧州統合サポート、対露制裁強化につき協議を行った。
大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー氏は、コロナ外相のウクライナ訪問はウクライナへの支持の表れだとし、「私たちは、ロシアとの侵略との私たちの戦いと欧州の価値防衛におけるフランスのリーダーシップに期待している。ウクライナの勝利のためには、武装支援、制裁強化、私たちの国のEU加盟への接近が重要だ」と強調した。
さらに同氏は、世界の食料危機を防ぐために、ロシア軍が現在封鎖しているウクライナの港の解放につき協議が行われた。その際、ゼレンシキー氏は、仏側に対して、対露制裁を弱めることを目的としたロシアの脅迫と圧力に屈しないよう呼びかけた(編集注:ロシアは、ウクライナの穀物輸出の妨害問題への「協力」を引き換えに、対露制裁の解除を呼びかけている)。
また、ゼレンシキー氏は、EUの第6対露制裁パッケージのできるだけ早い発動が不可欠だと強調した。
同氏は、ウクライナはまた戦後復興にフランスが積極的に参加することも期待していると述べ、加えてフランスにより財政支援やウクライナ負傷軍人の治療支援につき謝意を伝えた。
その他同氏は、フランス側に対して、ウクライナの領土一体性と主権への恒常的な支持についても謝意を表明した。
なお、30日、コロナ仏外相がウクライナを訪問した。コロナ氏は、キーウの他ブチャも訪問している他、クレーバ宇外相との共同記者会見時に、フランスはプーチン露大統領とのコミュニケーションチャンネルを維持し、ウクライナ・ロシア間協議の仲介者となる準備があると発言していた。
写真:大統領府