ロシア軍、ウクライナ北部・東部の学校を破壊=各地情勢

ロシア軍、ウクライナ北部・東部の学校を破壊=各地情勢

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ロシア軍撤退後もロシア領からの越境砲撃の続くスーミ州では、16日朝のエスマン共同体への砲撃により学校と農業企業が破壊された。

ジヴィツィキー・スーミ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ジヴィツィキー氏は、「朝のスーミ州への砲撃の被害だ。エスマン共同体。学校と農業企業が破壊された」と書き込んだ。

なお、16日未明、ロシア軍からスーミ州の4つの自治体に砲撃が行われたという。

ロシアによる侵攻の続く東部ドネツィク州では、キリレンコ州軍行政府長官が17日、フェイスブック・アカウントにて、ロシアのミサイル攻撃により学校、幼稚園、医療施設などに被害が出ていると伝えた

キリレンコ氏は、「トレツィク共同体へとミサイルが3弾飛来した。1弾はトレツィクの住宅地へ、2発はザリーズネで、学校と幼稚園が損傷した。現時点では、犠牲者の情報はない」と書き込んだ。

さらに同氏は、コスチャンティニウカでは、ロシア軍が医療大学の敷地を砲撃したと伝えた。犠牲者情報は今のところないという。ソレダールでは、砲撃により児童創作センターで火災が発生したと報告された。

キリレンコ氏は、ロシア軍は毎日同州へ攻撃を加えており、州内に安全な場所はないとし、ドネツィク州民に対して避難をするよう要請した。

その他、ドネツィク州警察は16日、ロシア軍が同州ポクロウシクの民間セクターに対して弾道ミサイル「イスカンデルM」による攻撃を2回行ったと発表した

写真:ドネツィク州警察

発表には、「敵は、弾道ミサイル​​『イスカンデルM』で民間人を2回攻撃した。少なくとも27軒の建物が損傷。警察は、ロシアの戦争犯罪を記録した」と書かれている。

また、ウクライナ軍の南部司令部「ピウデン」のフメニューク統一調整広報室長は17日、テレビ出演時に、南部ミコライウ州に対して、16日から17日にかけての夜間、S300と見られるミサイルによる攻撃が行われたと発表した。

フメニューク氏は、「確かに、非常に大規模な攻撃であり、おそらく、またS300を利用しているものであり、つまり強力かつ爆発し、武器の威力で破壊が広がり、最大限の被害のでるものが使われている。(中略)破壊があり、火災も生じた。火災はすでに鎮火されており、救助隊が作業を続けている。今のところ総括は行われていないが、しかし、民間人に犠牲者は出ていないことは知っている。情報を集め確認している。着弾は、インフラ企業と市内の多くの地区にあった。つまり、ミサイル10発、市内が広範に攻撃された」と伝えた。

なお、キム・ミコライウ州軍行政府長官は、17日3時5分頃にミコライウに対して大規模なミサイル攻撃があったと発表していた

写真:シェンケーヴィチ・ミコライウ市長(フェイスブック)

その他、各軍行政府の17日8時時点の情報をまとめた報告書の概要は以下のとおり。

チェルカーシ州(中部):夜間は平穏。16日17時頃、敵はミサイル2弾でチヒリン共同体の村の1つを攻撃、農業企業に着弾。犠牲者なし、農機が破壊され、家畜が少数殺された。発生した火災は鎮火された。

ドニプロペトロウシク州(南部):アポストロヴェ共同体への砲撃あり。破壊・犠牲者なし。

ハルキウ州(東部):夜間、ミサイル攻撃によりキーウシキー地区の5階建て製造施設の2回で火災発生。1名負傷。州内デルハチに対して、ロシア軍が夜間攻撃。製造施設と車両が炎上。犠牲者なし。

ルハンシク州(東部):敵は空爆2回実施、ミサイル4発で自治体を攻撃。さらに、大規模火砲砲撃3回、迫撃砲砲撃4回あり。敵は、ヴェルフニョカムヤンカ方面への進軍を試みるも、撃退された。

ドネツィク州(東部):トレツィク、アウジーウカ、ポクロウシク、バフムート、ノヴォオレクサンドリウカ、ジュラウカ、イリンカ、スタロドゥビウカへの攻撃あり。住宅20軒、農業企業、文化会館が損傷。

過去24時間、ドネツィク州では、民間人が3名死亡、12名負傷。

ヘルソン州(南部):1日中爆発が確認された。ヘルソン市では、中心地の通りにいくつか(ロシア占領政権の)検問所が設置され、車両やカバンや身分証明書の検査だけでなく、人々は靴下まで脱がされている。侵略者の心配が高まっているのは、地域で活発化するパルティザン運動によるもの。

その他の州は相対的に平穏だった。


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