トルコの無人機「バイラクタル」メーカー総裁、ロシアに同社無人機は決して売却しないと明言
バイラクタル総裁が米CNNへのインタビュー時に発言した。
同氏は、「トルコとウクライナには、特に航空宇宙と防衛の分野に戦略的レベルの関係がある。それは長年の努力の話である。トルコはウクライナを戦闘無人機でサポートしており、私たちはウクライナから無人機のためのタービンエンジンを購入している。私たちは、両国にメリットを与えるウィン・ウィンの原則でウクライナとの関係を築いたのだ」と発言した。
また同氏は、バイカル社の製品をロシアに供給する可能性は「決してない」と明言した。同氏は、「私たちはそれらを供給したことがないし、確保させていない。私たちはまた、それを決して行わない。なぜなら、私たちはウクライナを支持しているのであり、同国の主権を支持しており、実質的に独立を巡る戦いを支持しているのだから」と発言した。
Interviewed by CNN today regarding the Bayraktar TB2 and its operations in Ukraine and elsewhere. Thank you for hosting me @jchatterleyCNN pic.twitter.com/TTIkCVuJ9M
— Haluk Bayraktar (@haluk) July 18, 2022
これに先立ち、6月27日、バイカル社は、ウクライナの芸能人セルヒー・プリトゥーラ氏によるバイラクタル購入呼びかけで集まった募金に関して、同社はその資金を受け取らないとし、ウクライナ軍の装備のために3機の戦闘無人機を無料で提供することを発表していた。
また、同社は、以前にも、ウクライナへのバイラクタルの無料提供を行っている。1度目は、リトアニアの企業「ライスヴェスTV」社が5月末にバイラクタルをウクライナのために購入しようと募金を開始し、3週間の予定で始めたキャンペーンだったが、すぐに1機分の資金が集まった。その後、アヌサウスカス・リトアニア国防相が6月2日、バイカル社とバイラクタル購入の話をしたところ、同社は、同機1機を無料で提供すると発表。これを受けて。リトアニアは、集めた資金をウクライナ軍が必要とする弾薬の購入やウクライナのサポートのために使うと伝えていた。
なお、今次の戦争でウクライナで話題となった「バイラクタル」は、タラス・ボロヴォク氏が作詞・作曲を行った楽曲『バイラクタル』も人気となっている。