ウクライナもパートナー国もロシアを宇の安全保証国に加えるつもりはない=イェルマーク宇大統領府長官
イェルマーク大統領府長官がNV誌へのインタビュー時に発言した。
イェルマーク氏は、「現在、私たちは、何よりまず、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、トルコ、オーストラリア他多くの国と協議をしている。私は、彼らが準備あると述べたとは言わない。私たちは、ブダペスト覚書2には興味がない。思うに、多くの参加国との大きな合意と、その後追加的に結ばれるパートナー国と二国間のより詳細な合意という構造になるだろう。現在、そのような合意に関心を表明しているのは、英国とポーランド。それから、基本的には米国からも(編集注:関心が表明されている)」と発言した。
記者からの、以前提案されていたような、ロシアがウクライナにとっての安全保証国となる可能性はあるのか、との質問に対して、イェルマーク氏は、「それは私たちが彼らに提案したのではなく、ロシアが(保証国に)なりたがっていたのだ。しかし、侵略国と安全保証国に同時になることはできない。ボロジャンカの後、ブチャの後では、私たちもパートナー国も、保証を私たちに与える国の中にロシアが入る可能性はないと思っている」と発言した。
同氏はまた、戦争が終わる時、ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)加盟方針については、憲法上の「宣言的立場」に残り続ける(編集注:NATO加盟方針は取り下げない)としつつ、他方で、ウクライナがNATOに加盟するまで、あるいは、何らかの他の防衛同盟に入るまでの期間の保証が必要だと発言した。
さらに同氏は、ラスムセンNATO前事務総長とともに、ウクライナの安全保証についての勧告を作成する特別なグループが設置されていることを喚起した。
なお、3月29日、トルコ・イスタンブルにて、ウクライナとロシアの代表団による対面協議が開催され、その際、ウクライナ代表団は、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた複数の提案を発表していた。その中には、ウクライナの安全保証のための国際合意への署名という提案もあった。
その際、ウクライナ代表団に加わっていたアラハミヤ最高会議(国会)与党「人民奉仕者党」会派長は、ウクライナは自らの安全保証国として、国連安保理常任理事国の5か国(米英中仏露)と、トルコ、ドイツ、カナダ、イタリア、ポーランド、イスラエルを見ていると述べていた。その際、アラハミヤ氏は、ロシアに関しては個別に話されること、と指摘していた。
写真:大統領府