ロシア軍、ウクライナの9州を攻撃 東部で住民に死者=各地情勢
3日、ボルヴィノウ国家警察ハルキウ州総局捜査局長がフェイスブック・アカウントで発表した。
ボルヴィノウ氏は、「1名が死亡、2名が負傷。死者と負傷者1名はロシア国籍者だ。亡くなった男性は砲撃の際に家にいた」と書き込んだ。
その他、4日8時時点の各地軍行政府の情報をもとにまとめられた報告書の概要は以下のとおり。
ザポリッジャ州(南部):4日未明、ザポリッジャ市とザポリッジャ地区への着弾確認。被害確認中。
スーミ州(北部):4日朝、ロシア軍は迫撃砲でプティウリ共同体とクラスノピッリャ共同体を砲撃。犠牲者・破壊なし。3日を通じて、ロシア軍は、クラスノピッリャ共同体、ミロピッリャ共同体、ユナキウカ共同体を砲撃。
写真:ジヴィツィキー・スーミ州軍行政府長官
チェルニヒウ州(北部):3日、ロシア軍は、チェルニヒウ州国境隣接地帯を4回砲撃。内2回は夜間、ノウホロド=シヴェルシキー地区。犠牲者・破壊なし。
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、ニコポリ地区とクリヴィー・リフ地区を多連装ロケットシステム「グラート」で砲撃。犠牲者なし。民家1軒全壊、約50軒損傷。地元企業3軒と交通機関が損傷。ニコポリでは、電線が断線。数千人の住民が停電被害にあう。クリヴィー・リフ地区では、敵は多連装ロケットシステム「ウラガン」でシローケ共同体とカルピウカ共同体を砲撃。シローケにて民家破壊。女性1名負傷。
ハルキウ州(東部)その他:未明、露ベルゴロドからハルキウ市へ、おそらくS-300にて、ミサイル4発発射確認。2発はネミシュリャンシキー地区の産業施設に着弾。残り2つは、インドゥトリアリニー地区へ着弾。被害状況確認中。犠牲者なし。州内では、チュフイウ地区、ハルキウ地区、イジューム地区への砲撃あり。州内では、過去24時間で、民間人が4名負傷、1名死亡。
ルハンシク州(東部):過去24時間、敵はミサイル3発、榴弾砲5回、多連装ロケットシステム5回使用。敵は、迫撃砲と戦車を使って襲撃。8つの自治体にて、敵は空爆を実施。制圧された地域では、強制的動員が行われている。スタロビリシクだけで、前線に約80人の男性が送られたという。
ドネツィク州(東部):ロシア軍は4日朝からマルインカとクラスノホリウカを集中的に砲撃。また、ロシア軍は、アウジーウカ中心部を砲撃。ピスキーにて戦闘が夜中ほぼずっと続いた。夜間敵は、オチェレティネをミサイルと榴弾砲で攻撃。州内で攻撃を受けたのは、アウジーウカ、バフムート、シヴェルシク、チャシウ・ヤル、ソレダール、シェウチェンコ、ラストチュキネ、バフムツィケ、ヘオルヒーウカ。住民の避難継続。各24時間で住民3名死亡、5名負傷。
ミコライウ州(南部):4日、4時頃と6時過ぎに大きな爆発音が聞こえた。砲撃を受けたのは市内2地区。住宅が損傷、火災発生。犠牲者なし。また、本日未明、ヤウキネ村への砲撃あり。犠牲者なし。大きな損傷もなし。
ヘルソン州(南部):状況は引き続き緊迫。過去24時間、州内では戦闘継続。爆発はほぼ全ての自治体で聞かれた。コチュベイ共同体にて、ロシア軍の砲撃にて、住民2名負傷。ほぼ毎日、ベリスラウ地区の自治体で負傷者が出ている。制圧された村の大半が著しく損傷しており、解放された村々はほぼ全壊している。