ウクライナ、ロシア拘束から215人の軍人・民間人を解放
イェルマーク宇大統領府長官がテレビ番組出演時に発表した。
イェルマーク氏は、「今日、私は、あなた方に私たちが長らく作業してきたことの結果を報告する光栄を有す。今日、私たちは、ロシアの拘束から215人の私たちの人々を解放することに成功した。その内124名は将校だ」と発言した。
同氏はまた、解放された者の内108名は国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊の隊員、陸軍軍人や、警察官、領土防衛部隊、保安庁(SBU)職員、海軍軍人、国境警備隊隊員だと述べた。
さらに同氏は、今回の被拘束者交換は、戦争開始以降最大のものだと指摘した。
イェルマーク氏は22日、テレグラム・チャンネルにて、さらに今回の被拘束者交換につき報告した。
同氏は、今回の大型被拘束者交換は、非常に多様な場所における複数の段階を経て行われたものだと指摘した。今回解放された者の中には、将校、指揮官、ウクライナの英雄、アゾフスタリ防衛者、妊娠している女性軍人がいると伝えた。
また、今回の解放は、ゼレンシキー宇大統領とエルドアン・トルコ大統領の個人的合意の結果だと指摘した。
加えて同氏は、今回解放された者の中には、ウクライナのために戦ってきたが、拘束されて命の危機に晒されていた10名の外国人も含まれるとし、彼らは現在サウジアラビアのリヤドにいると報告した。
また、同氏は、ロシア側には、ウクライナの親露政治家であり、プーチン露大統領の宗教上の親族で、国家反逆罪容疑で拘束されていたヴィクトル・メドヴェチューク氏と他55名が引き渡されたと伝えた。メドヴェチューク氏に関しては、すでにあらゆる情報が捜査班に伝えられているという。
アゾフスタリ防衛戦に参加していた指揮官5名については、ロシア人捕虜55名と交換することになったと説明した。同5名は現在トルコにおり、エルドアン土大統領の個人的な保護下にあるという。
同氏は、「複雑なプロセスだった。215名を解放した。これは大きな結果であり、ウクライナ軍の前線の活動の結果を含む、力の立場を利用した正しい戦術の結果である」と指摘した。
写真:内務省広報室
解放された者の中で、すでに判明しているのは、アゾフスタリ防衛戦参加者のデニス・プロコペンコ・アゾフ連隊指揮官(コードネーム「レディス」)、スヴャトスラウ・パラマル同副指揮官(「カリナ」)、セルヒー・ヴォリンシキー第36海兵旅団指揮官(「ヴォリーナ」)、同旅団ミハイロ・ジアノウ、アゾフ連隊広報ドミトロー・コザツィキー(「オレスト」)、マリウポリ・パトロール警察長ミハイロ・ヴェルシニン、救急医療士カテリーナ・ポリシチューク(「小鳥(プタシュカ)」)など。
ロシア側には、ウクライナの親露政治家であり、プーチン露大統領の宗教上の親族で、国家反逆罪容疑で拘束されていたヴィクトル・メドヴェチュークなど55名が引き渡されたという。
さらに、同日、サウジアラビアの代表者がロシアとの間の協議により、ウクライナでの戦闘時にロシア側に拘束された6か国の外国籍軍人10人の捕虜を解放したと発表している。
※修正(22日10:50):ヴィクトル・メドヴェチュークなど55名→ヴィクトル・メドヴェチューク氏と他55名