ゼレンシキー宇大統領、露拘束から解放されたマリウポリ防衛戦指揮官たちと対話

ゼレンシキー宇大統領、露拘束から解放されたマリウポリ防衛戦指揮官たちと対話

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ウクライナのゼレンシキー大統領は、21日にロシアの拘束から解放された国家警護隊特命分遣隊「アゾフ連隊」の指揮官などとオンラインで対話を行い、また今回の被拘束者交換に関与した人々に感謝を表明した。

22日、大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ウクライナが今回解放できたのは215名の人物で、内124名が将校、108名がアゾフ連隊やその他国家警護隊隊員、並びに陸軍・海軍軍人、領土防衛部隊軍人、国境警備隊隊員、警察官、保安庁(SBU)職員、国家輸送庁職員、国家関税庁職員だという。

イェルマーク大統領府長官は、解放された者の中には、デニス・プロコペンコ・アゾフ連隊指揮官(コードネーム「レディス」)、スヴャトスラウ・パラマル同副指揮官(「カリナ」)、セルヒー・ヴォリンシキー第36海兵旅団指揮官代行(「ヴォリーナ」)、イェウヘニー・ボヴァ第1独立海兵大隊指揮官、カテリーナ・ポリシチューク(「プタシュカ(小鳥)」)が含まれていると伝えた。

イェルマーク氏は、ゼレンシキー氏に対して、「これは全面的侵攻期間の被拘束者解放問題における最大の結果だ」と強調した。

マリュクSBU長官とルビネツ最高会議人権問題全権は、解放された者の内、(編集注:5名の指揮官と10名の外国籍軍人を除いた)200名と面会したと述べた。マリュク氏は、この200人は、ウクライナの親露政治家であり、プーチン露大統領の宗教上の親族で、国家反逆罪容疑で拘束されていたヴィクトル・メドヴェチュークと交換されたと報告し、同時に「彼の罪は完全に関連資料で確認されている」と発言した。さらにマリュク長官は、「メドヴェチューク案件に関しては、あらゆる詳細を今後の記者会見時に話す。しかし、彼を交換に出したことは、今後の裁判の公聴会にも、内容面の案件審議にも、資産の接収にも、関連の判決採択などにも一切否定的影響を及ぼさない」と明言した。

また、5名の指揮官は55名のロシア捕虜と交換となったと報告された。

発表には、解放された人物の大半はすでにウクライナ領にいるが、5名の指揮官は、エルドアン・トルコ大統領との合意に従い、同大統領の庇護の下でトルコに滞在していると書かれている。

ゼレンシキー宇大統領は、このアゾフスタリ防衛戦を指揮していた指揮官5名に対して、「私たちの英雄よ、帰還を歓迎する。私たちが電話で話していた時ぶりのことで(編集注:マリウポリ防衛戦時)、あなた方に会えるのを嬉しく思う。あなた方が私たちの国のために行ったことを大変誇りに思っている」と発言した。

ゼレンシキー氏は、現在この5名はトルコの安全な場所に滞在しているが、次のステップは彼らのウクライナへの帰還となると発言した。

プロコペンコ・アゾフ連隊指揮官は、「ウクライナに栄光あれ! 大統領、私たちは全て大丈夫だ。健康は害していない。あなたとあなたのチームに感謝している」と発言した。

その他指揮官もまた、アゾフスタリ防衛者を代表して感謝を伝えた。

ブダーノウ情報総局局長は、今回の捕虜交換の段階は終了したとしつつ、全てのウクライナ国民の解放作業は継続しているとも発言した。

さらに発表には、国際パートナーたちからの要請に応える形で、ウクライナは10名の5か国外国籍のウクライナ防衛者を解放したと書かれている。これら10名は別途21日、サウジアラビアへと送られており、彼らには、ウクライナのウメロフ国家資産基金長官(編集注:元最高会議野党「声党」会派議員、3月末のイスタンブルでのロシアとの協議の際にウクライナ代表団にも加わっていた人物)が同行していると報告されている。

ゼレンシキー氏は、今回の解放プロセスに関わった人々に謝意を伝えた。

ロシア拘束から解放された人々の写真 写真:内務省・SBU

ゼレンシキー宇大統領は別途、テレグラム・チャンネルにて、今回の交換解放プロセスで国家反逆罪容疑のメドヴェチューク氏をロシア側に引き渡したことについて、「思うに、基本的に、私たちは、メドヴェチュークと1人とアゾフ隊員、英雄と交換することもできただろう。しかし、このような人数を取り戻せたことは、確かに今日国全体が飲み明かすことのできる根拠であろう」と発言した

また、捕虜扱い問題調整本部は、21日に解放された215名全員の一覧を公開した

その他、ザリウナ大統領府長官補佐官は、テレグラム・チャンネルにて、22日に大統領府長官、情報総局局長、内務相、SBU長官による今回の解放作戦の詳細発表記者会見が行われると報告した

その際同氏は、「アゾフスタリの(5名の)指揮官たちはトルコにいる。ジュネーブ条約に従い、彼らは終戦まで安全な場所にいる。彼らの家族は、彼らにアクセスできる」と報告した。

これに先立ち、21日、イェルマーク宇大統領府長官がウクライナはロシアに拘束されていた軍人や民間人を計215人解放したと発表していた


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