ロシアはクリミアの先住民族を動員で絶滅させたがっている=宇政権代表
タシェヴァ代表がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
タシェヴァ氏は、21、22日、クリミアのクリミア・タタール人の多く居住する自治体全てで、占領政権が襲撃を行っては召集令状をばら撒いていると伝えた。また、無理矢理軍事委員へ連行する事例も頻発しているという。
同氏は、「(召集令状の渡されている男性の)年齢は18〜50歳だ。私たちの情報源によれば、病気があっても関係ない。拘束された人々は『今は皆が対象だ』と言われているという。例えば、ズヤ町では約100人のクリミア・タタール人に令状がばら撒かれた。ズヤの学校へもやってきて、男性教師へ令嬢が渡されている」と報告した。
さらに同氏は、アゾウシケ、マイシケ、ドーブレ、ウロジャイネ、ストロハニウカなどでも召集令状がばら撒かれているとし、すでにクリミア全体でクリミア・タタール人に少なくとも1000枚以上の令状が渡されたと指摘した。
また同氏は、「私たちは、それがこれまでずっと占領政権を支持してこず、しかも現在は積極的にウクライナ軍の行動を支持して、戦争に反対しているクリミア・タタール人に対しての、占領政権とクレムリンによる見せしめの懲罰行為であると見ている」と書き込んだ。
同氏は、人口の少ないクリミア・タタール民族にとって数千人の男性が亡くなったり、負傷したりすることは、確実に今後民族の数世代に影響を与えることになると述べ、そもそもクリミア・タタール人の民族人口は1944年の全民族追放のせいで少なくなっているのだと補足した。
その上で同氏は、「彼らはクリミア・タタール人を絶滅させたがっており、その目的のために動員を利用している。私たちにとって重要なことは、そのことについて、さらなるロシアの犯罪について話すことだ。もちろん、彼らは、(その動員を)プロパガンダにも利用したがっているだろう。例えば、『ご覧、あなた方はクリミア・タタール人はウクライナを支持しているというが、彼らはロシアのために戦っているよ』といった具合にだ」と強調した。
同氏は、ジュネーブ条約が占領地で占領国が住民に対して動員を行うことを禁止していることから、そのようなロシアの行為は違法であると指摘した。
また同氏は、クリミア・タタール人に対して、公の行事へ集まることや、金曜日の礼拝にいくことは控えるよう呼びかけた。さらに、「私たちの情報では、クリミアから脱出することはまだ可能だ。しかし、ケルチ橋の通行が許可されなかった者もいる」と伝えた。
これに先立ち、プーチン露大統領は21日、部分的動員の大統領令に署名したことを発表していた。
タシェヴァ氏は22日、この他に、クリミアの住民に対して、動員をサボタージュするよう呼びかけていた。