ロシア軍、ウクライナをミサイルと自爆型無人機で再び大規模に攻撃
ウクライナ空軍がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、「巡航ミサイル30弾と自爆型無人機27機を撃墜した。8月5日夜から8月6日朝にかけて、ロシア占領軍は、ウクライナ領に対して空中発射型と地上発射型のミサイルと、さらにイラン製自爆型無人機『シャヘド136/131』により、大規模なミサイル攻撃を加えた」と書かれている。
空軍は、攻撃は2段階で行われたとし、5日夜の第一波の攻撃では、巡航ミサイル「カリブル」14弾、弾道ミサイル「K47キンジャル」が発射されたと伝えた。その際、カリブルは14弾中12弾撃墜したとしつつ、「キンジャルに関しては情報を公開しない」と報告した。
攻撃の第二波は6日の未明に行われたとし、その際ロシア軍は自爆型無人機「シャヘド136/131」、巡航ミサイル「カリブル」、巡航ミサイル「Kh101/Kh555」で攻撃を仕掛けてきたという。その際、ウクライナ軍は、無人機全27機、カリブル6弾中5弾、Kh101/Kh555 20弾中13弾を撃墜したと報告した。
中部フメリニツィキー州のチュリン州軍行政府第一副長官は6日、テレグラム・チャンネルにて、同州は過去24時間に3回攻撃を受け、負傷者が出ていると報告した。
チュリン氏は、「8月5日の夜から、フメリニツィキー州は、敵に3回攻撃された。スタロコスチャンティノヴァ飛行場が敵に平穏を与えていないのだ。スタロコスチャンティノヴァ共同体とフメリニツィキー共同体にて複数回の爆発があった。ミサイルの大半は、防空部隊が撃墜した」とし、防空部隊への謝意を伝えた。
スタロコスチャンティノヴァ共同体では、爆風にて複数集合住宅の壁面、扉、窓が損傷、文化施設、バスターミナル、商業施設の窓が割れたという。また、トウモロコシ廃棄物倉庫で火災が生じたとも書かれている。
写真:フメリニツィキー州軍行政府(テレグラム)
南部ザポリッジャ州のマラシュコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、6日未明、ロシア軍がザポリッジャ市と州内複数自治体を攻撃し、破壊が生じたと報告した。
マラシュコ氏は、「未明、ザポリッジャ周辺が再び攻撃された。爆風で、インフラ施設の倉庫が損傷し、近隣の乾いた草が炎上した。コミシュヴァハでは公共企業が標的となり、周辺の集合住宅が損傷した」と書き込んだ。
また、同氏は、過去24時間で同州では21の自治体がロシア軍から計95回の攻撃を受けたと報告した。犠牲者は出なかったという。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は5日夜、ロシア軍が東部ハルキウ州クプヤンシク共同体の輸血センターを誘導航空爆弾で攻撃し、死傷者が出ていると伝えていた。