クレーバ宇外相、ウクライナ軍の反転攻勢に疑問を示す専門家に反論
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は、ウクライナ軍が現在領土奪還のために実施している反転攻勢の結果に疑問を示している外国の専門家につき、より慎重に評価を下すべきとコメントした。
クレーバ外相が独ヴェルト紙に対して、ウクライナ軍がロシアの占領する南部メリトポリまで到達できないなどと米国の情報機関の情報に関する報道にコメントした。
クレーバ氏は、「私たちは何も証明することはない。私たちの成功が楽観主義者を報い、疑問に思っている人たちの評判を壊すのだ」と述べ、ウクライナ側はそのような発言を冷静に受け止めていると補足した。
また同氏は、匿名の高官、軍人、専門家の予想では、2022年2月にウクライナは数日で消滅することになっていたと指摘しつつ、現在ではそのような人物が、ウクライナは全ての領土を迅速には取り戻せないと予想していると発言した。そして同氏は、それは懐疑的な人すらも、時間が経つにつれて、希望を高めていることを示すものだとコメントした。
同時に同氏は、短期的な結果の達成には長期的な能力が必要だとして、人々に忍耐を呼びかけた。その際同氏は、「決してウクライナを過小評価するなかれ。忍耐してもらいたい。勝利とは、困難なものなのだ」と発言した。
これに先立ち、米ワシントンポスト紙が、ウクライナが現在の反転攻勢の主要目的である、クリミア半島とロシア領との間の陸上回廊を切断することはできないだろうとする米国の情報機関の評価を報じていた。
写真:クレーバ宇外相(インスタグラム)