フィンランドがソ連と署名したような合意に署名するつもりはない=ウクライナ外相
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は、フィンランドが冬戦争の際にソ連との間で締結したような、ウクライナ領の放棄の代わりにロシアと和平合意を締結するような可能性はないと断言した。
スペインのエル・ディアリオ紙がクレーバ外相の発言を報じた。
クレーバ外相は、ロシア侵略との戦いにおいてウクライナが得ている支援を高く評価していると述べたた。また同氏は、ウクライナにとっての平和の条件と、1940年にフィンランドがソ連との間で締結したモスクワ講和条約との違いを指摘し、「私たちは、フィンランドが署名したのと似たような合意には署名するつもりはない」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナは全面侵攻を生き抜き、様々な戦いで勝利し、支持を得ているのであり、ソ連・フィンランド戦争(冬戦争)、2008年のロシア・ジョージア戦争、2014年のロシアのクリミア占領の結果とは「異なる平和の条件を得るための、あらゆるチャンスを有している」と発言した。
そして同氏は、「ウクライナの勝利とEU加盟が私たちを成功させる」とも指摘した。
なお、22日、ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ウクライナはクリミアを解放していくし、おそらく解放手段は軍事的なものになるだろうと発言していた。