ロシア軍、ウクライナをミサイル・自爆型無人機で再度大規模攻撃 キーウで破片により2名死者
キーウ市では、撃墜されたミサイルの破片で2名の警備員が死亡した。キーウ市軍行政府がポプコ長官の発言をテレグラム・チャンネルで伝えた。
ポプコ氏は、「残念ながら、シェウチェンキウシキー地区での破片の企業敷地への落下にて、暫定で、2名が死亡した。もう1名が負傷。同人物には治療が施されている」と伝えた。
さらに同氏は、亡くなったのは、企業の警備員で、「非常に若い男性だ。26歳と36歳だった」と書き込んだ。またポプコ氏は、キーウ市内の負傷者は合計3名だと伝えた。
キーウ州では、ニェビトウ・キーウ州警察長官がテレグラム・チャンネルにて、落下したミサイルと自爆型無人機の破片により、3名が負傷、民家6件以上が損傷したと伝えた。
写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム
またニェビトウ氏は、破片落下後の火災により、69歳の女性が火傷を負い、その他43歳と49歳の男性が軽傷を負ったと伝えた。
さらに同氏は、ガレージと2台の自動車が破壊されたと報告した。
加えて同氏は、州内の別の地区でも、ロシアのミサイルの破片が民家や墓地に落下し、火災が発生したと伝えた。犠牲者は出ていないという。
また同氏は、州内の他の自治体では、自爆型無人機「シャヘド」の攻撃で2階建ての建物が損傷し、救助隊が鎮火を行なっていると伝えた。
中部ジトーミル州では、ブネチュコ州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、同州で防空システムが無人機を撃墜したが、落下した破片でインフラ施設と鉄道の線路が損傷したと報告した。犠牲者は出ていないという。
南部オデーサ州のキペル州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍はミサイルにてオデーサ州を攻撃しており、防空システムが稼働していると報告した。
ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は、テレグラム・チャンネルにて、防空部隊は本日未明のロシア軍の攻撃の際に、発射された全ての巡航ミサイル28弾と、自爆型無人機16機中15機を撃墜したと報告した。
ザルジュニー氏は、巡航ミサイル28弾は、空中発射型のKh101、Kh555、Kh55で、カスピ海とエンゲルス地区の11機の戦術爆撃機Tu95msから、自爆型無人機「シャヘド136/131」は、プリモルスコ=アフタルスク方面とクルスク方面から発射されたものだと伝えた。
そして同氏は、ウクライナ空軍の防空戦力はその他の防空部隊とともに、全28弾の巡航ミサイルと15機の無人機「シャヘド136/131」をキーウ州、チェルカーシ州、オデーサ州、ミコライウ州で撃墜したと報告した(編集注:ウクライナ空軍の発表では、チェルカーシ州ではなく、ジトーミル州で撃墜したと報告されている)。